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2020年の金相場はどうなる?〜もっと知りたい商品先物取引

注目トピックス 市況・概況
みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。新型コロナウイルスの感染拡大による経済不安の高まりにより、2月の半ばから月末にかけての金価格(TOCOM、先限)は上昇しています。今回のコラムでは、そんな金相場をより長い期間で考えてみましょう。それでは金価格のここ数年の動きと、2020年の見通しについてお伝えします。

■金価格は数年間ボックス圏で推移
金価格はここ数年、ボックス圏で推移していました。この理由は、相場の上昇要因と下落要因が拮抗する形になっていたからです。上昇要因とは、中国やインドでの宝飾品としての需要や、各国中央銀行のリスクに備えた金買いなど、様々な需要が顕著だったことです。また、米中貿易摩擦などの大きな市場リスクが存在したことが安全資産としての金の魅力を意識させる要因となりました。下落要因は、FRBが利上げをしていたことです。ドルが強くなると、ドルと金は逆相関なので、金価格は下落しやすくなります。さらに株式市場が好調だったことも、安全資産としての金の魅力を低下させる要因となりました。これらの上昇要因、下落要因が拮抗していたことが、ここ数年間、金価格をボックス圏で推移させる結果になりました。

■2019年の後半に金価格が上昇した背景
ところが、2019年の後半に、金価格はいくつもの抵抗線を突き抜ける形で上昇します。この背景には、上記で説明した下落要因が弱くなったことがあります。まず、FRBが利下げを含む柔軟な姿勢をとるようになったことです。また、ドル為替レートが高水準にあることから、ドルが過去数年のような角度で上がり続けるのは考えにくいため、ドルと逆相関の関係にある金にとっては上昇する要因になると考えることができます。また、株式市場の好況への警戒感が高まっていることも、安全資産としての金に注目を集めています。

■2020年の金価格は上昇するのか?
2020年の金相場は、堅調に推移すると考えることは必ずしも不合理ではありません。まず中長期的な上昇要因である、中国やインドなどの需要は引き続き堅調である可能性が高いとみられます。同国では中間層が増加しているため需要が大きく減少するとは考えにくいからです。また、マイナス金利が継続することも金相場にプラスに働くとみられます。金のデメリットとしては、市場のリスクが高まった時にリスクヘッジになるものの金利がつかないという点です。そんなデメリットを、マイナス金利は相殺することになるので、各国の政府が低金利政策を継続している現状は金相場にとってプラスに働くとみることができます。さらに、金と米ドルの相関は崩れていないので、もし今後米国株価が調整局面に入り、FRBが利下げをした場合、もう一段高い上昇となっても不思議はありません。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

(参考 TOCOMスクエアTV)




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