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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米雇用統計控えドル売りは縮小

注目トピックス 市況・概況
31日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。110円台は断続的な売りが観測され、節目付近では下押し圧力が見込まれる。ただ、今週末発表の米雇用統計を見極めようと、ドルは売り縮小で下値の堅さが意識されそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和政策の長期化観測で米10年債利回りの低下が続き、ドル売りに振れやすい地合いとなっている。前日の取引でユーロ・ドルは1.18ドル台に浮上し、ドル・円は110円付近に浮上後は失速。本日アジア市場でもおおむねその流れが受け継がれ、ユーロ・ドルはじり高で1.18ドル台前半に値を上げている。一方、ドル・円は日経平均株価の堅調地合いで円売りに振れたが、ドルは上値の重さが意識される。

この後の海外市場では、欧米の経済指標が材料視される。ユーロ圏のインフレ指標は前回から改善が予想され、域内の回復を期待したユーロ買いでドルは下押しされそうだ。また、米消費者信頼感指数は伸びが鈍化する見通しで、正常化期待の後退で金利安に振れればドルは一段安に。ただ、今週末発表の米雇用統計は、一部で強い内容が期待されている。ドルは下押しされるものの、FRBによる緩和縮小期待はなお根強く、売りづらい展開が続く。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・7月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:7.80万件、6月:8.13万件)
・18:00 ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.7%、7月:+2.2%)
・21:00 南ア・7月貿易収支(予想:+472億ランド、6月:+577億ランド)
・21:30 カナダ・4-6月期GDP(前期比年率予想:+2.5%、1-3月期:+5.6%)
・22:00 米・6月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+1.9%、5月:+1.7%)
・22:00 米・6月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+18.60%、5月:+16.99%)
・22:45 米・8月シカゴ購買部協会景気指数(予想:68.0、7月:73.4)
・23:00 米・8月消費者信頼感指数(予想:123.0、7月:129.1)
・01:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンライン質疑応答(包摂的経済)




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