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ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏のスタグフレーション懸念残る

注目トピックス 市況・概況
*14:00JST ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏のスタグフレーション懸念残る
■弱含み、米中貿易摩擦緩和への期待浮上

今週のユーロ・ドルは弱含み。トランプ政権と米同盟国との貿易協議の進展が期待されたこと、米中の貿易摩擦緩和への期待も浮上したことを受けてリスク回避の米ドル売り・ユーロ買いは縮小。ユーロ圏経済の減速が懸念されていることもユーロの上昇を抑える一因となった。取引レンジ:1.1307ドル−1.1573ドル。

■もみ合いか、GDPやインフレ指標が手掛かり材料に

来週・再来週のユーロ・ドルはもみ合いか。4月30日発表の域内総生産(GDP)や5月2日の4月消費者物価指数が注目され、スタグフレーション懸念が強まればユーロ売り要因となりそうだ。一方、米国経済の減速懸念は消えていないため、主要経済指標の悪化などでドル売りが再度強まる可能性は残されている。

予想レンジ:1.1200ドル-1.1500ドル

■強含み、円安是正の思惑後退

今週のユーロ・円は強含み。4月24日に行われた日米財務相会合で米国側から為替目標の設定や為替管理の枠組みなどに関する要求はなかったことが判明し、リスク回避の円買いは縮小。米中貿易摩擦緩和への期待があることもユーロ売り・円買いを抑制する一因となった。取引レンジ:160円99銭−163円75銭。

■もみ合いか、ユーロ圏のスタグフレーション懸念残る

来週・再来週のユーロ・円はもみ合いか。4月30日発表の域内総生産(GDP)、5月2日の消費者物価指数(HICP)でスタグフレーション懸念が強まればユーロ売りが強まりそうだ。欧州中央銀行(ECB)のハト派的な見解もユーロ売りを後押ししよう。一方、米中摩擦懸念はやや後退も、米中対立継続の可能性は残されており、リスク選好的な円売りが一段と強まる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・5月2日:4月消費者物価指数(3月:48.6)

予想レンジ:161円50銭-164円50銭




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