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注目銘柄ダイジェスト(前場):シャープ、新日鉄住金、カカクコムなど

注目トピックス 日本株

シャープ<6753>:321円(前日比±0円)
しっかり。CATV最大手のコムキャストと専用テレビの供給交渉に入ったと伝わっている。同社がCATV視聴用の薄型テレビを生産、コムキャストは契約者にテレビを貸し出すもよう。契約数は近く3000万世帯に届く見通しなど、提携が実現すれば大口顧客となり、業績の押し上げ要因につながるとの期待感が優勢に。前日から提携検討報道は伝わっているが、次第にポジティブなインパクトを強めつつあるもようだ。

新日鉄住金<5401>:284円(同-7円)
3日続落。昨年8月以来の安値水準となっている。中国景気の鈍化懸念などが引き続き鉄鋼株のマイナス材料に。需要の減少並びに、鉄鉱石価格下落に伴う製品価格の下落懸念などが強まっている。また、クレディ・スイス(CS)では、今後3ヵ月間の国内鉄鋼市場は、店売り価格の値下げなど悪材料が相次ぐ可能性が高いと指摘。 輸入の急増、消費増税反動減による自動車生産の落ち込みなどから、国内鉄鋼市場は悪化していくと予想している。

カカクコム<2371>:1874円(同+37円)
反発。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1750円から2400円に引き上げている。食べログの料金改定着手に伴うARPU上昇の確度が高まったこと、EC市場への参入企業が増加で中立的な同社の価格比較サイトの利用者が増加すると判断されることなどから、中長期の業績予想を上方修正しているもようだ。

古河電工<5801>:270円(同+4円)
買い先行。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も220円から310円に引き上げている。課題だった不採算事業に対する構造改革の進展を前向きに評価としている。収益基盤は着実に強化されつつあり、来期から再来期にかけての業績拡大確度が高まってきているとして業績予想を上方修正、16年3月期経常利益は335億円と、11年3月期の直近ピーク利益を上回ると予想しているようだ。

澁谷工業<6340>:2903円(同+79円)
大幅反発で1月10日の高値3080円に接近する展開となっている。前日はバイオ関連の軟化に押される格好となったが、本日は立花の新規「強気」推奨などが手掛かり材料にもなっているもよう。立花では、来期業績の続伸期待や再生医療関連事業の成長期待を織り込むとして、目標株価は3200円と設定しているようだ。立花では来期業績も2ケタ増益の継続を予想している。

ヤマトHD<9064>:2225円(同+38円)
買い優勢。法人顧客に対して運賃の一斉引き上げを要請すると報じられている。値上げ交渉を進めることは表明されていたが、アマゾンジャパンが受け入れ姿勢を示したもようとの観測も伝わっており、これまで高まっていなかった値上げ浸透への期待が台頭する形に。信用倍率は0.1倍台という売り長の需給状態にあり、収益回復期待の高まりから、買い戻しの動きなども急がれる状況とみられる。

東芝機械<6104>:523円(同-26円)
軟調。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続ながら、目標株価を760円から700円に引き下げている。足元の受注は好調ながら、競争環境を考慮して射出成形機の採算改善を従来想定より緩やかにしており、今期以降の営業利益予想を下方修正している。なお、前日に2月の工作機械受注が発表されているが、同社の受注は前年同月比2.3倍と急拡大、主要メーカーの中では前月に続いて際立つ伸びとなっている。

オリコン<4800>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。子会社であるオリコン・エナジー社の特許譲受けを発表したことが材料視されている。オリコン・エナジーは、マグネシウム発電の研究者である東北大学名誉教授の小濱氏が設立したStoM社と昨年11月に資本業務提携契約を締結し、マグネシウム関連製品の早期の製品化を目指した取り組みを行っていた。今後、オリコン・エナジーとStoMは、関連する周辺技術について共同で研究開発を行い、マグネシウム燃料電池関連の知的財産権の強化を図っていく方針で関心が高まっている。

MDNT<2370>:33800円(同+2650円)
買い先行。欧州での細胞医療製品の開発・販売に向けて、英TC BioPharm社と戦略的事業パートナーシップを締結したと発表したことが材料視されている。同社は、TC BioPharm社に対する出資と同社の培養技術に係るライセンスを供与する。また、TC BioPharm社は同社培養技術や東京大学との共同研究によって得られた知見などを用いて、がんに対する免疫細胞治療技術の治験を開始する。



<KO>

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