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エイジア Research Memo(1):WEBCASシリーズの成長は継続、M&Aを中心とした積極的な事業展開にも注目

注目トピックス 日本株

企業向け電子メール配信システムの大手で、「WEBCAS」シリーズの開発・販売及びサービスの提供を行っている。電子メール配信システムの処理能力は業界でトップクラスとなっており、顧客数は大手企業から中小企業に至るまで幅広く、導入実績は1,600社以上となっている。豊富な手元資金を使ったM&Aにも積極的だ。

国内景気の回復を追い風に、eコマース売上UPを図るためのツールとして、「WEBCAS」シリーズの販売が好調に推移している。特に、クラウドサービスでカスタムニーズにも対応できる開発力を有しているのは同社のみで、業界でのシェアも拡大している模様だ。技術コンサルティングや研究開発、営業部門の人員をここ1年間で1.36倍に強化し、受注対応能力の拡大を進めてきたことも、売上好調につながっている。

2014年3月期の連結業績は、売上高で前期比20.7%増、営業利益で同27.8%増と2ケタ増収増益を見込んでいるが、第3四半期累計までの進捗率では営業利益ベースで93%まで達しており、1月以降も好調な状況に変化がないことから、計画を上回る公算は大きいと言えよう。

2015年3月期に関しても、eコマース市場の拡大を背景に「WEBCAS」シリーズの売上成長は続く見通しで、業績は2ケタ増収増益基調が続く見通しだ。特に、付加価値の高いクラウドサービスを中心にストック型の売上比率が全体の7割を占めるまで成長していることで、安定的な売上成長、かつ収益性の向上が見込まれることも同社<2352>の注目ポイントとなる。また、メール配信システム事業の強化を進めるため、メールマガジンやWeb制作メールアプリケーションなど周辺分野で強みを持つ企業との提携やM&Aも行っており、積極的な事業展開が注目される。

■Check Point

・3Qで会社目標に対する業績進捗率は利益ベースで90%超の水準
・市場拡大と旺盛な需要を追い風に事業規模は今後も拡大へ
・収益拡大に合わせた着実な配当増を行う方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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