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注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ルネサス、九州電力など

注目トピックス 日本株

トヨタ<7203>:5899円(前日比+86円)
しっかり。3月の米国自動車販売は、前年同月比5.7%増の1640万台となり、コンセンサスである同2%増の1580万台程度を大きく上回った。月後半にかけて急速に持ち直す格好となったようだ。同社に関しても、コンセンサスの同1.3%増に対して、実績は同4.9%増になっている。国内では消費増税の影響が目先懸念されるほか、米国市場での堅調推移が続いていることを改めて評価へ。また、野村が、資本政策の進展などを評価して、目標株価を8000円から8700円に引き上げていることも買い材料視されている。

ルネサス<6723>:857円(同+73円)
急伸。米アップルが同社の液晶用半導体子会社の買収交渉に入ったと報じられている。アップルでは同社が持つ全株を取得する方向、取得額は500億円規模と見られている。液晶分野からの完全撤退の方向性はこれまでも伝わっていたが、あらためて事業の選択と集中策を評価する動きが優勢に。売却資金によるバランスシートの改善に対する期待感なども高まる方向へ。

九州電力<9508>:1153円(同-58円)
大幅続落。資本増強に向けて政投銀と資本提携交渉、優先株で1000億円規模などと報じられている。前日に北海道電力<9509>が急落した連想感も波及で、処分売りの動きが優勢となる状況に。復配実施時期の遅れなど警戒される格好のようだ。川内原発の早期再稼働期待が高まっている状況下、ネガティブなサプライズが強まる状況にも。

大日本スクリーン製造<7735>:516円(同+22円)
しっかり。前日にはバークレイズの投資判断格上げが観測されていたが、本日は台湾ファウンダリの足元での受注拡大が買い材料視されているもよう。クレディ・スイス(CS)では、3月の台湾ファイリング情報によると、TSMCの大口のファイリングがみられ、2月比29倍となる26.9億ドルと、単月では過去最高を記録したとしている。TSMC関連と位置づけられる同社の期待材料につながる形にも。なお、同社のほか、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の一角で強い動きが目立つ。

ショーワ<7274>:1067円(同-48円)
大幅続落。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価を2100円から1200円に引き下げている。二輪車市場の低調に加えて、主力車種での失注影響も想定以上で、業績モメンタムは想定よりも減速しているとの見方。期待のCVTポンプの拡販も従来想定以下のペースにとどまる可能性と。来期営業利益は前期比3.4%増益の210億円にとどまると予想、伸び率は系列平均を下回ると見ている。

アルテック<9972>:256円(同+19円)
急反発。3Dプリンター関連の一角として物色されている。高性能3Dプリンターを開発・販売する研究組合が発足と伝わっており、改めて今後の3Dプリンター市場の拡大期待などが高まる格好になっている。とりわけ、同社はストラタシスの国内販売代理店となっており、UBSの新規買い推奨などを受けて海外市場でストラタシスの株価上昇が目立ったことも刺激材料につながっている。

3Dマトリックス<7777>:4475円(同+15円)
買い優勢。自己組織化ペプチド技術の「創傷治癒・皮膚再建材」に関する特許を取得したと発表したことが材料視されている。今回の特許は、自己組織化ペプチドを創傷部へ塗布することで、治癒後に瘢痕を残さず、患部の美観が損なわれない有用性が示されていると。なお、現段階では今年度以降の業績予想への影響はないとしている。

M&Aキャピタル<6080>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。上期の営業利益見通しを2.5億円から6.0億円へ、通期見通しを5.8億円から7.8億円へとそれぞれ上方修正したことが好感されている。M&Aニーズの高まりによって問い合わせが増加傾向にある中で、第1四半期に続いて第2四半期も成約件数が好調に推移したようだ。昨年11月の新規上場から約5ヵ月での大幅な上方修正となり、ポジティブなインパクトが強まっている。

ニューフレア<6256>:7260円(同+380円)
買い優勢。同社やセリア<2782>、USEN<4842>、VTHD<7593>など、JPX日経インデックス400構成銘柄の一角が堅調に推移している。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、アクティブ運用を本格化すると報じられたことが材料視されているようだ。ROEに着目したファンドの活用などが見込まれ、高ROE銘柄などで構成されるJPX日経インデックス400構成銘柄には見直しの動きが向かう格好に。

PD<4587>:8640円(同+360円)
続伸。共同研究開発パートナーである英アストラゼネカ社の腫瘍学生命科学分野の責任者であるHudson博士が、「KRASをターゲットとした新しい癌治療薬」に関する同社との共同研究成果を発表したことが材料視されている。共同研究開発によって見つかった特殊環状ペプチドによって細胞内のKRASタンパクの機能を阻害できたほか、特殊環状ペプチドを創薬リード化合物にすべく研究が進められていることが報告されたようだ。



<KO>

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