注目銘柄ダイジェスト(前場):三井海洋、グリー、トレックスセミなど
[14/04/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
三井海洋<6269>:2329円(前日比-121円)
大幅安。前日に公募増資と第三者割当増資の実施を発表、株式価値の希薄化や需給懸念が先行する形になっている。公募増資309万6000株、第三者割当増資643万9800株、オーバーアロットメントによる売出に伴う割当増資46万4200株を実施予定、発行済み株式数は最大で2割強増えるようだ。プロジェクトの増加による資金需要の高まりが背景となっているが、希薄化の大きさを警戒材料視する動きが先行へ。
グリー<3632>:1046円(同-31円)
軟調。1-3月期営業利益は前年同期比21%減の85億円前後になったもようと伝わっている。従来型携帯電話向け交流ゲームの課金収入減少が響く格好に。経費削減が奏効して従来予想の80億円は上回ったとされているが、市場コンセンサスは86億円程度であったとみられ、事前予想比上振れは特に好材料視されていない。新興市場の下落など個人投資家のマインドが低下傾向にあることなども逆風となっている。
大塚HD<4578>:2834円(同-123円)
大幅に6日続落。クレディ・スイス(CS)が投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も3200円から2700円に引き下げている。中期経営計画は株価の下値圧力となるリスクがあると指摘。最大の収益柱となっている抗精神病薬エビリファイの売上げが、来年4月の米国独占販売期間終了後に急減するとみられるため、2015年12月期業績の大幅な落ち込みが意識されると考えているようだ。
日本ハム<2282>:1606円(同+19円)
買い先行。豪州とのEPA大筋合意が伝わっており、買い材料視される展開になっている。国内牛肉市場において、豪州は最大の輸入相手国となっており、仕入れコストの低減につながっていくとの期待感が先行へ。今後は、TPPにおける米国産牛肉の関税引き下げ交渉の加速化などへの期待も高まる方向へ。
兼松<8020>:162円(同+2円)
しっかり。前日に発表した業績上方修正、並びに中期計画の上方修正が買い材料視されている。前3月期営業利益は200億円から210億円に増額、中計最終年度である2016年3月期の営業利益も220億円から230億円に引き上げている。鉄鋼・素材・プラントセグメントおよび車両・航空セグメントなどが好調に推移していることが背景。
東邦ガス<9533>:515円(同-23円)
大幅に3日続落。シティでは投資評価を「2」から「3」に格下げ、目標株価も500円から460円に引き下げている。中期計画などで示唆される利益成長は、足元で上昇して割高感のある株価の下支えには不十分と考えているようだ。新年度の実質利益は経費増などで減益が予想されることもネガティブ材料と。
夢真HD<2362>:965円(同-44円)
売り優勢。建築技術者派遣事業における月次売上高を発表し、3月は前年同月比53.1%増の10.6億円となった。毎月の採用人数が順調に推移していることなどを背景に、創業後、初めて単月売上高が10億円を突破した。ただし、2月の月次売上高も前年同月を42%上回るなど、月次売上高の拡大は想定線との見方から反応は限定的となっている。
ニューフレア<6256>:7320円(同-390円)
売り優勢。UBSでは投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を13500円から8400円へと引き下げている。15年3月期の売上高予想を430億円から400億円へ、営業利益予想を170億円から150億円へと引き下げたことなどが背景。販売台数想定10台は変更していないものの、単価ミックス悪化を反映し平均単価を減額修正しており、今期の業績減速懸念が台頭する格好に。
トレックスセミ<6616>:4620円
本日ジャスダック市場に新規上場し、初値は公開価格を約10.4%下回る4480円となった。同社は半導体デバイスの研究開発、設計製造、販売などを展開する。3月は、日立マクセル<6810>やジャパンディスプレイ<6740>の初値が公開価格を割り込むなどやや波乱含みとなり、個人投資家のIPO銘柄に対する警戒感が高まっていたことが逆風に。また、足元における新興市場の低迷によるマインド悪化なども重しとなったようだ。ただ、初値形成後は、全体的な手掛かり難のなか約2週間ぶりのIPO再開ということもあり、短期値幅取り狙いの資金が向かう格好にも。
<KO>










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