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注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、ファーストリテ、クルーズなど

注目トピックス 日本株

トヨタ<7203>:5340円(前日比+19円)
切り返す展開。大規模リコールやメリルリンチ(ML)の格下げなどが重なって連日で大幅安、本日も地合いの悪化を受けて売り先行となっていたが、3日間で一時7.4%の下落となり、押し目買いの動きなども強まってきているようだ。海外投資家のオーバーナイトフローでは、売り買いが交錯と強弱感は対立してきているもよう。なお、「高熱効率・低燃費エンジン群」展開開始による持続的成長に注目として、SMBC日興証券では目標株価8300円を継続、ジェフリーズでは目標株価6600円で買い推奨に格上げしている。

ファーストリテ<9983>:33770円(同-2940円)
急落。前日に上半期の決算を発表、通期収益予想を下方修正しており、ネガティブなインパクトにつながっている。実績営業利益は1032億円で前期比6.8%増益、従来計画線上での着地となったが、市場予想は1100億円レベルであったとみられる。通期予想は1560億円から1455億円に下方修正、予想外の減額修正となる格好に。海外販売は順調ながら、国内での採算悪化などが想定以上のようだ。CLSAなど投資判断格下げの動きも観測されている。なお、指数寄与度の高い銘柄として、本日は全体相場の大幅な下落も逆風となっている。

良品計画<7453>:10510円(同+720円)
急伸、1月20日以来の高値水準となっている。前日に前2月期の決算を発表、実績の営業利益は209億円で前期比14.0%増益、従来予想の216億円はやや下振れた。一方、今期は255億円で同21.9%増益の予想、230億円レベルであった市場コンセンサスを上回る見通しになっている。また、中期計画も発表、17年2月期の経常利益350億円を掲げており、こちらも市場の想定を大きく上回っているとみられる。先行きの強気姿勢を素直に評価する動きが先行。

ユニー<8270>:631円(同+31円)
逆行高。前日に決算を発表、今期の業績回復見通しが好材料視されている。前期営業利益実績は253億円、先の下方修正の水準で着地した。一方、今期は300億円で前期比18%増益の見通し、市場コンセンサスは240億円レベルで減益予想であっただけに、ポジティブなインパクトが先行しているようだ。ただ、大和では、努力目標の感が強いと指摘するなど、業績計画は楽観的との見方も多いようだ。

ツガミ<6101>:600円(同+17円)
堅調。前日には3月の工作機械受注が発表されている。工業会が発表した受注額は前年同月比41.8%増、6ヶ月連続でのプラスとなり、増加率も拡大する方向となった。個別では、主要8社の中でも同社の増加率が同56.3%増と最大となっており、見直しの動きにつながっているようだ。スマホ向け受注が本格回復のもよう。

津田駒<6217>:141円(同-22円)
急落で下落率トップ。前日に第1四半期の決算を発表、赤字幅は前年同期比で大幅減少しているものの、通期予想を下方修正している。営業損益は上半期が2億円の黒字から4.5億円の赤字に、通期では9億円の黒字から2.5億円の黒字に減額修正。主要市場である中国での景気減速の影響が大きくなっているようだ。受注の回復に伴う収益の急回復が期待されていたが、引き続き収益回復の表面化が見られていないことに失望売りが集まる状況に。

エプソン<6724>:2854円(同-146円)
大幅続落。前3月期営業利益は前期比約3.9倍の820億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。現在の会社計画は790億円である。高採算のプリンター用インクの販売が伸びたほか、円安も寄与したもよう。ただ、市場予想は830億円レベルであり、インパクトは限定的な状況。今期は増益率が鈍化見通しもされていることで、短期的な材料出尽くし感へとつながっているようだ。

竹内製作<6432>:2666円(同+220円)
売り一巡後は切り返す。昨日は本決算を発表し、15年2月期売上高は前期比11%増の596億円、営業利益は同35%増の60億円と増収増益見通しとなった。米国では住宅市場の回復が追い風となるほか、欧州でも建設機械の需要は増加する見込みで、順調な業績拡大計画が前向きに捉えられている。なお、想定為替レートはドル・円が98円、ユーロ・円が135円。

サイバーエージェント<4751>:3595円(同-50円)
売り先行。同社やコロプラ<3668>、ミクシィ<2121>など、主力のネット関連が総じて軟調に推移している。昨晩の米国市場ではネット関連株にあらためて換金売り膨らみ、ダウ・ジョーンズ・インターネット総合指数は約4%の急落となったことが心理的な重しに。なお、米国におけるモメンタム銘柄の下落については、超高速取引(HFT)への規制強化に対する懸念などが背景とみられているようだ。

クルーズ<2138>:4150円(同+110円)
買い先行。iOS端末のスマホやタブレット向けに、世界の謎に迫る冒険パズルRPG「モンスターエッグアイランド」のリリースを開始したと発表したことが材料視されている。冒険パズルRPGとは、パズルをそろえてモンスターを撃破しながらクエストを突破するゲーム。本日はネット関連が総じて軟調な中で、新作ゲームへの期待感が支援材料となり逆行高へ。



<KO>

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