テックファーム Research Memo(3):2Q累計は減収減益も四半期ベースでは収益性が改善
[14/04/16]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■決算動向
(1)2014年7月期第2四半期累計業績
テックファーム<3625>が3月7日付で発表した2014年7月期第2四半期累計(2013年8月-2014年1月期)の業績は、売上高が前年同期比2.0%減の1,687百万円、営業利益が同66.4%減の13百万円、経常利益が同69.0%減の12百万円、四半期純損益が40百万円の赤字(前年同期は20百万円の黒字)となった。
企業のモバイル分野における開発投資が活発化するなかで売上高が前年同期並みにとどまったのは、前期に受託開発案件が急増したことで社内の開発体制がひっ迫し、一部で不採算案件が生じるなど、生産性が低下したことが背景にある。このため、新規受注案件の獲得を手控えたことも売上高の伸び悩みにつながった。
実際、顧客別売上高を見ると、既存顧客の売上高が前年同期比で89%増と好調に推移したのに対し、新規顧客は同85%減と大幅に減少した。主力ユーザーであるNTTドコモ向けは同5%減の微減となったが、これは前年同期にiPhone向けアプリを中心に開発案件が急増した反動とみられる。
生産性の低下についてはグラフのとおり、前第4四半期(2013年5-7月期)から当第1四半期(2013年8-10月期)にかけて収益性の悪化となって表れた。ただ、当第2四半期(2013年11月-2014年1月期)には前年同期比で増収増益に転じるなど、収益性が大幅に改善している。これは不採算案件の処理が第1四半期で終わったことに加えて、2013年10月に本社移転を行い、フロアスペースを従来比1.3倍と拡張し、作業環境を大幅に改善した効果が大きい。
従来はフロアスペースの問題で、外注先企業との開発作業をリモート環境で行う必要があり、これがコミュニケーションロスの発生、並びに生産性低下の一因となっていた。本社移転によりフロアスペースを拡張したことで、外注先企業も同一フロア内に常駐して開発作業を行うことが可能となり、こうした問題が是正されている。また、同時にプロジェクト管理体制を強化してきたことも寄与し、当第2四半期においては業績に影響を与えるような不採算案件の発生はゼロとなっている。同社では今後もプロジェクト管理の標準化などを通じ、生産性をさらに向上させることが可能とみている。
なお、四半期純損益が赤字となったが、これは本社移転にかかる費用として91百万円を特別損失として計上したことが影響した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
<NT>
(1)2014年7月期第2四半期累計業績
テックファーム<3625>が3月7日付で発表した2014年7月期第2四半期累計(2013年8月-2014年1月期)の業績は、売上高が前年同期比2.0%減の1,687百万円、営業利益が同66.4%減の13百万円、経常利益が同69.0%減の12百万円、四半期純損益が40百万円の赤字(前年同期は20百万円の黒字)となった。
企業のモバイル分野における開発投資が活発化するなかで売上高が前年同期並みにとどまったのは、前期に受託開発案件が急増したことで社内の開発体制がひっ迫し、一部で不採算案件が生じるなど、生産性が低下したことが背景にある。このため、新規受注案件の獲得を手控えたことも売上高の伸び悩みにつながった。
実際、顧客別売上高を見ると、既存顧客の売上高が前年同期比で89%増と好調に推移したのに対し、新規顧客は同85%減と大幅に減少した。主力ユーザーであるNTTドコモ向けは同5%減の微減となったが、これは前年同期にiPhone向けアプリを中心に開発案件が急増した反動とみられる。
生産性の低下についてはグラフのとおり、前第4四半期(2013年5-7月期)から当第1四半期(2013年8-10月期)にかけて収益性の悪化となって表れた。ただ、当第2四半期(2013年11月-2014年1月期)には前年同期比で増収増益に転じるなど、収益性が大幅に改善している。これは不採算案件の処理が第1四半期で終わったことに加えて、2013年10月に本社移転を行い、フロアスペースを従来比1.3倍と拡張し、作業環境を大幅に改善した効果が大きい。
従来はフロアスペースの問題で、外注先企業との開発作業をリモート環境で行う必要があり、これがコミュニケーションロスの発生、並びに生産性低下の一因となっていた。本社移転によりフロアスペースを拡張したことで、外注先企業も同一フロア内に常駐して開発作業を行うことが可能となり、こうした問題が是正されている。また、同時にプロジェクト管理体制を強化してきたことも寄与し、当第2四半期においては業績に影響を与えるような不採算案件の発生はゼロとなっている。同社では今後もプロジェクト管理の標準化などを通じ、生産性をさらに向上させることが可能とみている。
なお、四半期純損益が赤字となったが、これは本社移転にかかる費用として91百万円を特別損失として計上したことが影響した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
<NT>










SEO関連




