アデランス Research Memo(17):売上高はヘアクラブ買収で大幅増、経費削減・円安効果も加わり増益確保
[14/06/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務分析
(3)2014年2月期決算
○売上高33%増、経常利益16%増
アデランス<8170>の2014年2月期決算は、売上高67,755百万円(前期比32.6%増)、営業利益3,616百万円(同1.6%増)、経常利益4,481百万円(同16.4%増)、当期純利益4,281百万円(同29.7%増)となった。売上高の増収額16,666百万円のうち約10,600百万円は2013年4月に買収したHC(ヘアクラブ)社の分であるため、実質的な増収分は約6,000百万円だった。
○国内は増収効果と経費削減、海外は円安効果で増益
営業利益の増減を国内と海外で分けて分析すると、国内は売上総利益の増加や一部販管費の削減で2,617百万円の増益効果があったが、広告宣伝費の増加が1,414百万円、販促費の増加が382百万円あったため、国内営業利益で821百万円増となった。海外では、HC社要因と円安効果を含む粗利益増加が10,121百万円あったものの、円安による販管費増加2,195百万円とHC社の販管費8,873百万円があったために、947百万円の営業減益となった。これにその他の営業増益要因183百万円が加わり、最終的に営業利益は57百万円の増益となっている。
営業外損益で1,213百万円の為替差益が計上されたため経常利益は前期比16.4%増と大きく増加した。また、繰越損失による税効果で、当期利益は4,281百万円と経常利益と同じ水準となった。
○経営陣が最重視するEBITDAは46%増
同社の経営陣は、同社がM&Aによる営業権償却負担の重さゆえに、営業利益は企業業績の実態を正しく反映していないと考え、EBITA(営業利益と減価償却費の和)を営業利益に代わる重要な経営指標としている。2014年2月期は償却費が合計で3,149百万円となり、EBITDAは6,766百万円(前期比46.4%増)となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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