インタースペース Research Memo(9):営業利益は70%まで達していることから上振れの可能性も
[14/07/02]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
(5)2014年9月期業績見通し
インタースペース<2122>の2014年9月期の連結業績は売上高が前期比8.7%増の16,500百万円、営業利益が同8.5%増の642百万円、経常利益が同7.1%増の639百万円、当期純利益が同61.7%増の319百万円と期初会社計画を据え置いている。第2四半期累計までの進捗率で見ると、売上高は48%とほぼ計画どおりの進捗となっているが、営業利益に関しては70%まで達していることから、上振れ余地は十分あるとみられる。
ただ、第3四半期以降は海外子会社3社の収益が、連結業績に加わることには留意する必要がある。現状、中国、タイ、インドネシアの子会社はいずれも事業の立ち上げ期であり、各社月次で1.5百万程度の損失が出ている状況だ。9月までに同様のペースでいくとすると海外子会社だけで約27百万の利益減要因となる。但し、大規模な投資や人員拡大等は予定しておらず、スモールスタートで事業拡大を推進していく方針とのことだ。
インターネット広告事業に関しては、3月に携帯電話の販売増で急増したSFAサービスの動向が注目される。4月には3月の反動減で落ち込んだものの、5月以降は堅調に推移しているようだ。当面の焦点は、国内スマートフォン市場で高いシェアを持つiPhoneの新機種投入時期となる。市場シェアが高いiPhoneの新機種が発売されれば、リプレース需要も含めて端末の販売が大きく増加するためだ。同社の場合、従来はiPhone向けの広告商材が少なかったため、iPhone投入の影響は小さかったが、3月時点で見ればiPhone向けとAndroid向けで売上が初めて逆転するなど、iPhoneの影響度が高まっているとみられる。発売時期としては8月から9月というのが有力視されており、順当にいけば下期も上期並みの売上げ水準をキープできる見通しだ。
また、同社ではSFAの売上拡大を図るため、契約店舗のうちSFAの取扱い実績がない未稼働店舗に直接あるいは販売代理店経由で出向き、SFAに関する教育・研修を実施することで、店舗稼働率の向上と売上増を進めていく施策に取り組んでいる。
そのほか、アフィリエイトサービスに関しては、国内景気の持続的な回復を背景として、引き続き「サービス」や「eコマース」カテゴリーを中心に売上増が見込まれる。
一方、メディア運営事業に関しては、ユニークユーザー数の拡大を背景に「ママ☆スタジアム」におけるメディア広告売上が、下期も好調に推移する見通し。また、ソーシャル・アプリでは、2014年6月にリリースを予定している恋愛ゲーム「ダイヤモンド☆ガール」の売れ行きが鍵を握ることになりそうだ。課金収入など上期並みのペースでいけば、同事業セグメント全体で下期も30〜40百万円の利益が見込まれる。ただ、ここ数年は人員の抑制を行ってきたこともあり、開発リソースなど人員が不足気味になってきていることもあり、収益化が軌道に乗ることが確認できれば、人員を数名程度増員する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>
(5)2014年9月期業績見通し
インタースペース<2122>の2014年9月期の連結業績は売上高が前期比8.7%増の16,500百万円、営業利益が同8.5%増の642百万円、経常利益が同7.1%増の639百万円、当期純利益が同61.7%増の319百万円と期初会社計画を据え置いている。第2四半期累計までの進捗率で見ると、売上高は48%とほぼ計画どおりの進捗となっているが、営業利益に関しては70%まで達していることから、上振れ余地は十分あるとみられる。
ただ、第3四半期以降は海外子会社3社の収益が、連結業績に加わることには留意する必要がある。現状、中国、タイ、インドネシアの子会社はいずれも事業の立ち上げ期であり、各社月次で1.5百万程度の損失が出ている状況だ。9月までに同様のペースでいくとすると海外子会社だけで約27百万の利益減要因となる。但し、大規模な投資や人員拡大等は予定しておらず、スモールスタートで事業拡大を推進していく方針とのことだ。
インターネット広告事業に関しては、3月に携帯電話の販売増で急増したSFAサービスの動向が注目される。4月には3月の反動減で落ち込んだものの、5月以降は堅調に推移しているようだ。当面の焦点は、国内スマートフォン市場で高いシェアを持つiPhoneの新機種投入時期となる。市場シェアが高いiPhoneの新機種が発売されれば、リプレース需要も含めて端末の販売が大きく増加するためだ。同社の場合、従来はiPhone向けの広告商材が少なかったため、iPhone投入の影響は小さかったが、3月時点で見ればiPhone向けとAndroid向けで売上が初めて逆転するなど、iPhoneの影響度が高まっているとみられる。発売時期としては8月から9月というのが有力視されており、順当にいけば下期も上期並みの売上げ水準をキープできる見通しだ。
また、同社ではSFAの売上拡大を図るため、契約店舗のうちSFAの取扱い実績がない未稼働店舗に直接あるいは販売代理店経由で出向き、SFAに関する教育・研修を実施することで、店舗稼働率の向上と売上増を進めていく施策に取り組んでいる。
そのほか、アフィリエイトサービスに関しては、国内景気の持続的な回復を背景として、引き続き「サービス」や「eコマース」カテゴリーを中心に売上増が見込まれる。
一方、メディア運営事業に関しては、ユニークユーザー数の拡大を背景に「ママ☆スタジアム」におけるメディア広告売上が、下期も好調に推移する見通し。また、ソーシャル・アプリでは、2014年6月にリリースを予定している恋愛ゲーム「ダイヤモンド☆ガール」の売れ行きが鍵を握ることになりそうだ。課金収入など上期並みのペースでいけば、同事業セグメント全体で下期も30〜40百万円の利益が見込まれる。ただ、ここ数年は人員の抑制を行ってきたこともあり、開発リソースなど人員が不足気味になってきていることもあり、収益化が軌道に乗ることが確認できれば、人員を数名程度増員する可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<FA>










SEO関連




