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日本トリム Research Memo(3):国内の整水器販売が好調で当初計画を上回り業績に貢献

注目トピックス 日本株
■2014年3月期連結決算

(a)ウォーターヘルスケア事業

ウォーターヘルスケア事業は国内の家庭用整水器、ストックビジネスである浄水カートリッジの販売、海外の家庭用整水器、浄水カートリッジの販売及びボトル水の販売、その他農業分野、工業分野で構成される。家庭用医療機器である整水器では国内トップシェアを誇り、世界に先駆けて水の機能に着目し、科学的根拠をもつ「電解水素水」を世界に向け提供している。

「電解水素水」とは、電気分解することによって生成される水素を含んだアルカリ性の水のことで、日本トリム<6788>の整水器は胃腸症状の改善に効果・効能が認められている家庭用医療機器である。また、水素は多くの疾病や老化の原因といわれる活性酸素を抑制する高い抗酸化作用から健康維持や疾病、老化の予防への効果が期待されており、国内外で産学共同研究が推進されている。

ウォーターヘルスケア事業の売上高は、前期比15.5%増の12,171百万円となった。業績に貢献したのは、整水器及び関連事業である。ウォーターヘルスケア事業の売上高の6割強を占める国内の整水器販売は、前期比14.8%増の8,315百万円となった。当初計画では7万台の販売を目指していたが、実際は計画を上回る約7万3,000台の着地となった。

整水器販売は直販、卸売・OEMの大きく2ルートで販売しているが、両ルートとも大幅な伸びを達成した。整水器売上高の8割強を占める直販には、企業等に出向き社員向けに説明会を開いて販売するDS事業部(ダイレクトセールス)、整水器の取付を担当し、既存顧客からの紹介を引き出すHS事業部(ホームセールス)、百貨店やスポーツクラブなどの催事場で販売するSS事業部(ストアセールス)があるが、いずれも同社の創業月である6月に開催したキャンペーンで非常に好調な売上を記録した。金額ベースで前期比10.5%の売上高アップを成功させた。

また、卸売・OEMは、金額ベースで前期比55.4%増加した。これは、2013年12月から大手家電メーカーと、2014年1月から美容関連企業とスタートしたOEM供給によって、1四半期の期間での販売台数が増加したことも要因になった。

ウォーターヘルスケア事業において、整水器の次に売上高が多いカートリッジ販売の売上高は、前期比15.6%増の3,062百万円となった。カートリッジは1年に1度の交換を推奨しているため、整水器ユーザー数の増加に伴いカートリッジ販売本数も増加する。

また、同社によれば2014年3月のカートリッジ販売に関しては、毎月の平均売上高に比べて約100百万円程度の上振れがあったとしている。これらの一部は駆け込み需要だったと考えられ、売上高増加の1つの要因になっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)


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