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アイ・エス・ビー Research Memo(16):需要は旺盛で通期業績は計画を上回る可能性も

注目トピックス 日本株

■財務分析と業績動向

(3)2014年12月期下期の見通し

2014年12月期通期についてアイ・エス・ビー<9702>は、売上高14,000百万円(前期比19.0%増)、営業利益560百万円(同43.3%増)、経常利益569百万円(同26.9百万円)、当期純利益617百万円(同157.5%増)としている。これは、5月2日に当期純利益のみ上方修正した直近の予想から、全く変更はない。

第2四半期に売上高と営業利益、経常利益がそれぞれ上振れで着地し、また、足元の受注環境にも強い手応えを感じ取っているにもかかわらず、同社は通期予想を据え置いている。この背景には、上期において上記の採算悪化プロジェクトゆえに利益を伸ばしきれなかったことがあると弊社ではみている。下期は下期でまずは従来の計画の達成に注力しようという同社の慎重な姿勢は、尊重されるべきであろう。

しかし弊社としては、今後同社の通期業績が期初計画を上回ってくる可能性は十分に高いと考えている。その理由としては、同社の事業領域においては全般に旺盛な需要が下期も続いていること、受注単価の見直しの動きが下期に入っても継続すると期待されること、上期の反省から下期は採算悪化プロジェクトの数・規模が大きく縮小してくると期待されること、などが挙げられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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