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フジコー Research Memo(8):2015年6月期は減収ながら損益改善で増益見込み

注目トピックス 日本株

■業績概要

(3)2015年6月期の業績予想

2015年6月期の業績予想についてフジコー<2405>は、売上高を前期比4.4%減の2,422百万円、営業利益を同1.4%増の360百万円、経常利益を同4.7%増の310百万円、当期純利益を同38.5%増の180百万円と減収ながら増益を見込んでいる。なお、事業別の売上高予想では、各事業で減収となる前提となっている。

建設系リサイクル事業では、売上高が前期比4.0%減の1,984百万円、売上総利益が同4.0%増の578百万円と減収ながら増益を見込んでいる。各施設がフル稼働に近い状況にあることに加え、外部委託費も高騰していることから受入数量制限の可能性とその影響を保守的に見ている。したがって、スムーズな受入による数量確保が可能となれば、業績の上振れ要因となる可能性はあろう。一方、利益率の高いバイオマス発電事業の拡大や外部委託費の削減等により増益を確保する想定となっている。

食品系リサイクル事業についても、売上高が前期比2.9%減の272百万円、売上総利益が同17.1%増の41百万円と減収ながら増益を見込んでいる。受入単価は横ばいを見込むものの、堆肥化から飼料化への集約に伴う受入数量の減少で減収を予想している。ただし、注力する鉾田ファームは12.1%増、再生飼料も44.6%増と拡大する見込みである。また、鉾田ファームの販売単価向上等による損益改善が増益要因となっているようだ。

白蟻解体工事では、売上高が前期比11.3%減の165百万円、売上総利益が同66.7%減の2百万円と減収減益を見込んでいる。消費税増税による駆け込み需要の反動により、工事件数の減少を予想している。

利益面では、森林発電事業の初期費用の発生が収益の足を引っ張る要因となるものの、建設系リサイクル事業、並びに食品リサイクル事業の損益改善により、営業利益では増益となる見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)



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