注目銘柄ダイジェスト(前場):住友金属鉱山、ゼンショーHD、FFRIなど
[14/11/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
住友金属鉱山<5713>:1614.5円(前日比+87.5円)
大幅に3日続伸。前日に発表した上半期決算内容が好感されている。経常利益は799億円で前年同期比41.2%増益、従来計画の570億円を上回った。通期予想も従来の1120億円から1550億円、前期比35.5%増益の水準にまで上方修正している。実績値は市場予想を180-190億円程度上回り、通期上方修正値も同様にコンセンサスを200億円近く上回る格好に。年間配当金も35円の従来予想から48円にまで引き上げており、想定以上の好決算をポジティブサプライズと捉える声もあるようだ。
ゼンショーHD<7550>:938円(同-60円)
急反落。前日に発表の業績下方修正がネガティブなインパクトにつながっている。上半期営業利益は18.8億円から11.7億円に、通期では80.5億円の黒字から17.7億円の赤字に下方修正。年間配当金も無配になるとしている。深夜営業の休止、食材価格の高騰などが業績下振れの背景に。警戒感は強まっていたが、想定以上の収益の落ち込みと捉えられる状況へ。
シチズンHD<7762>:829円(同+70円)
急伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は124億円で前年同期比30%増益、従来予想の125億円に近い水準での着地となった。通期予想は270億円から277億円にわずかに上方修正している。会社計画比でのインパクトは限定的であるが、時計事業の下振れ傾向が確認されていたため、上半期の市場コンセンサスは切り下がっていたようだ。計画通りの利益計上で安心感が優勢となる形に。電子デバイスや工作機械の好調がカバーしたもようだ。
島津製作所<7701>:1049円(同+79円)
急伸。国立長寿医療センターなどと共同で、アルツハイマー病の前兆を捉える検査法を開発したと報じられており、材料視される展開になっている。同社が開発した質量分析装置を使って、従来は検出できなかったアミロイドベータに関する微量のたんぱく質を検出するようだ。早期診断の実用化、治療薬の開発などにつながっていくとの期待感が先行へ。
住友ベークライト<4203>:423円(同-23円)
急反落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は47.6億円で前年同期比18.9%増、従来予想の50億円をやや下回ったが市場予想の範囲内。通期予想は前期比2.8%増の110億円を据え置いている。決算数値のインパクトは限定的だが、中期的な収益ドライバーへの期待が高い半導体パッケージ基板材料「LαZ」の苦戦がマイナス材料視されている。上期売上高は前年同期比でほぼ半減のもよう、短期的な大幅拡大への期待は低下方向に。
ヤクルト<2267>:6320円(同+260円)
買い優勢。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も5600円から7200円に引き上げている。国内飲料食品事業の戦略転換の兆し、中国やインドネシアの成長加速見通し、設備投資一巡による株主還元ポテンシャル拡大などが新たなポジティブ要因と指摘している。今期以降の業績予想を上方修正、営業利益は2ケタ成長が当面続く予想となっている。
ロックオン<3690>:4260円(同+680円)
大幅反発。2014年9月期決算を発表している。営業利益は会社予想の2.35億円を上回る2.49億円で着地。また、2015年9月期の営業利益予想は前期比40.4%増の3.50億円としている。直近IPO銘柄のなかでも出遅れ感が強まっていたが、高成長への期待が高まり買いが膨らんでいる。
FFRI<3692>:14490円(同+1390円)
大幅続伸。寄り付き直後はマイナス圏に沈む場面もあったが、値動きの強さから資金流入が続き、連日の高値更新に。ミクシィ<2121>をかわし、マザーズ売買代金首位となっている。サイバーセキュリティ基本法成立をポジティブ視した買いも。
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