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ホットリンク Research Memo(3):ビッグデータの市場で利益を上げている稀有な企業

注目トピックス 日本株

■会社概要

(2)事業概要

ホットリンク<3680>の事業コンセプトは「Big Data×Social×Cloud」であり、これをベースに事業展開を進めている。ビッグデータを自社のマーケティング戦略の1つとして活用する企業はここ数年で増加傾向にあり、ビッグデータ関連の国内市場は、今後年率4割ペースで成長し、2017年には1,000億円を超えるとの予測もなされている。

こうしたなかで、同サービスを提供する企業側で実際に利益を上げている独立系の企業はほとんどないのが現状だ。ビッグデータ市場においては、データ保有企業やITインフラ企業、分析エンジン、アプリ開発企業など各レイヤーで参入企業が異なっているのが原因の1つと考えられているが、同社の場合、すべてのレイヤーのサービスをワンストップで提供できることが強みとなっており、既に収益化できるビジネスモデルを構築している企業としても注目されている。

現在の同社の事業セグメントはSaaS※事業とソリューションサービス事業、その他事業(着メロ・着うたサービス)に分けて開示されている。このうち主力のSaaS、ソリューションサービス事業の商品・サービスを、レイヤーごと並びに課金形態ごとに分類したものを図に示す。

※SaaS(Software as a Service): 通信ネットワークを通じて顧客にソフトウェアを提供し、顧客が必要なときにネットワークにつないで使用するソフトウェアサービス。月額ごとに利用料金を徴収するストック型のビジネスモデルとなる。

○SaaS事業

現在、売上高の約7割を占めるSaaS事業では、ソーシャルメディアの分析ツール「クチコミ@係長」と、リスクモニタリングツール「e-mining」の2つの商品をサービス展開している。いずれも初期費用10万円、月額利用料金10万円〜という料金設定となっており、月額利用料金に関しては利用可能ID数や対象メディア数、データ容量などによって加算され、大口ユーザーでは月額100万円程度まで利用する企業もある。

累積導入社数は2つ合わせて1,700社以上となっており、このうち現在の実稼働数は約500社となっている。業種的には消費財メーカーやサービス、金融業界など幅広い企業に導入されており、利用企業の約8割が大企業となっている。

「クチコミ@係長」の特徴は、国内最大級のソーシャルメディアを保有し、トレンド分析や属性分析などを簡単操作でリアルタイムに実行できること、また、テレビやWebニュースなどとのクロスメディア分析、自社が保有するデータ(アンケート、コールログ等)のテキストマイニングを行うデータインポート分析機能なども実装していることが挙げられる。

特に、ソーシャルメディア分析ではデータの対象範囲が重要となるが、同社の場合、国内ブログの約90%(3,700万人以上のブロガー)をカバーしているほか、投稿サイト「2ちゃんねる」の過去データをすべて保有し、また全世界のTwitterデータを販売するGNIP社と販売代理店契約している等を持つなど、ソーシャルデータに関しては国内で圧倒的な保有量を誇っている。なお、SNSとしては「Facebook」や「LINE」なども利用者数が多いが、これらに関しては一部限定でデータを収集しているものの、特に重用視していない。その理由としては、第1にこれらSNSが友人同士を対象としたクローズドなコミュニティサイトであるため企業側から見たデータ価値としての重要性は低いこと、第2にこれらSNSが第3者へのデータ提供を利用者の同意なしに行っていないことが挙げられる。

同ツールでは、トレンド分析などをリアルタイムで行えることで、顧客企業が自社のマーケティング施策へ迅速に活用することができる。例えば、企業が新商品のテレビCMを作る際、従来は1本だけを制作し、配信するケースがほとんどであったが、最近は複数パターンのCMを作って同時に配信し、インターネット上での反響数を「クチコミ@係長」で一定期間分析したうえで、反響数の大きかったCMの露出量を多くする、といったマーケティング施策を行うことも可能となった。こうした取り組みは、マーケティング部門におけるROIの向上に寄与する格好となる。

マーケティング力が企業の競争力においてますます重要となるなかで、「クチコミ@係長」は新商品・サービスの事前調査から宣伝・広告、販売、サポートに至るまですべての工程で活用することが可能であり、マーケティング力を高めるための支援ツールとして、大企業を中心に着実に導入が進んでいる。

一方、「e-mining」の主な特徴は、あらかじめ設定したリスクに関するキーワードを「2ちゃんねる」や「Twitter」の全書き込みをシステムで自動収集し、アラート機能を有していることなどが挙げられる。また、モニタリングの対象は、「2ちゃんねる」「Twitter」以外にもブログや各種ニュースサイトなど広範囲にわたり、1日当たり約13百万のWebページを巡回し、カテゴリ別に検索結果を報告している。なお、「Facebook」や「mixi」など会員制SNSにおいては有人によるモニタリングサービスも別途行っている。

特にここ数年は、ソーシャルメディアへの投稿によって、企業が「風評被害」を受けるケースも増えてきており、こうしたリスクを早期の段階で検知し、対処策を講じることが企業のリスクマネジメントにおいて重要になっており、こうしたニーズに対応するサービスとして、大企業を中心に導入が進んでいる。

○ソリューション事業

売上高の24%を占めるソリューション事業は、「クチコミ@係長」を構成する「データ」及び「分析エンジン」をSIer等に提供するデータプラットフォームと、子会社の(株)ホットリンクコンサルティングが展開するコンサルティングとがある。

このうちデータプラットフォームは、SIer等の顧客の商品・サービスのなかに、同社の「データ」や「分析エンジン」を組み込む格好となっている。基幹システムの中に顧客の持つデータとソーシャルデータを組み込むことによって、より高度な分析を行うことができる。初期導入費用は50万円、月額利用料金はリクエスト数に応じた従量課金制となっており、およそ10〜300万円のレンジで利用されている。一方、コンサルティングは、先進的なユーザー向けにソーシャルメディア分析レポートを提供している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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