ウィルグループ Research Memo(6):潜在需要は旺盛、人材確保により2ケタ成長に挑む
[15/02/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■トピックス
ウィルグループ<6089>は、投資家に成長に向けたメッセージとして以下の項目を掲げている。具体的には、(1)中期的に2ケタの増収・増益を目指す、(2)「シェア拡大」「エリア拡大」「人材紹介業の強化」という3つの成長戦略を進展させる、(3)これら成長戦略プラスαの戦略として「新分野への事業拡大」を進める?の3点である。2015年3月期の第2四半期までを一言でまとめれば、「投資家へのメッセージどおりの着実な成果を挙げた」と評価できる。以下にトピックスという形で3つのメッセージの進捗に関して説明する。
(1)中期的に2ケタの増収・増益を目指す
2015年3月期第2四半期は2ケタの増収・増益、第3四半期も成長を維持しているが、同社としては、不満な面もあるようである。例えば、3つの主力事業では、人材確保が非常に難しくなっている点を指摘されている。足元ではまだ運用できる状況にあるが、このままの状況が続けば、コストパフォーマンスをより厳格に見て受注を選別せざるを得ない状況になる可能性もある。また、ファクトリーアウトソーシング事業は、食品製造分野で大幅な増収・増益を達成したが、前年同期が工業製品を中心とした製造業の海外流出で収益が悪化した反動増の面もあるとしている。
総括すると、潜在需要が多くある反面、その副作用として人材確保の困難という新しいリスクも垣間見られた決算だったと言えよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)
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