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ラジオNIKKEI　マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月16日放送において、トナミホールディングス<9070>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■注目ポイント
富山県高岡市に拠点を置く、トナミ運輸を中核とする物流グループ。北陸新幹線の開業を受け、関連銘柄として注目。東日本大震災を機に、太平洋側より地震のリスクが低いとされる日本海側が注目されている。ジャパンディスプレイは、2016年夏に石川県白山市に1700億円を投じてスマートフォン用液晶の工場を稼働させると発表。北陸新幹線の開業によりアクセスの良さが武器になる中、製造業を中心に北陸で拠点を設ける動きが増えることが見込まれる。北陸の日本海沿いには関東、関西、中京のいずれにもつながる北陸自動車道が走り太平洋側、日本海側の両方の港湾が使いやすい。これにより、トラック運送の荷動きが増えるほか、物流の一括受託が伸びる可能性がありそうだ。

■足下の業績
2015年3月期第3四半期業績は、営業収益が前年同期比1.8％増の923.71億円、営業利益が同45.5％増の35.80億円、純利益が同49.8％増の25.97億円だった。通期計画に対する営業利益の進捗率は89.5％に。貨物自動車運送事業及び貨物利用運送事業において、新規顧客拡販・既存顧客深耕による安定的収益の確保、適正運賃収受などに取組むとともに、重点とする3PL（サードパーティ・ロジスティクス）事業をはじめとする関連事業の業容拡大につとめている。

■セグメント業績
物流関連事業は、貨物自動車運送事業及び貨物利用運送事業、3PL事業における顧客の物流合理化ニーズや調達物流をはじめとする提案営業の強化、運賃・料金契約の見直しなどにつとめたことにより、営業収益は前年同期比2.4％増の849.55億円。情報処理事業における営業収益は既存顧客の深耕拡大などもあり、同4.9％増の21.08億円。販売事業の営業収益は同7.5％減の47.87億円だった。

■株価動向
株価は強いトレンドが継続している。上昇する25日線が支持線となり、2月高値を窺う展開に。1997年8月以来の高値水準であり、同年は年初から下落基調が強まっており650円辺りから、年末には170円辺りまで下げていた。1997年の下落部分を吸収する展開が意識されている。また、PBRは0.8倍と割安感は意識される。北陸新幹線開業でいったん材料出尽くしとなる局面では、25日線レベルでの押し目拾いのスタンスに。

ラジオNIKKEI　マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14：30〜14：45放送




＜TM＞