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東京製綱---需要広がる炭素繊維複合材ケーブルを強化、15年3月期は収益性が改善の見込み

注目トピックス 日本株
東京製綱<5981>は、ワイヤロープ、ワイヤ(鋼線)、スチールコードなどを製造。ワイヤロープ最大手。大型橋梁向けなどで高い受注実績を有する。スチールコードはタイヤ補強には不可欠な材料でタイヤメーカーに納入。道路安全施設、石油製品や粉末冶金製品、自動計量機や包装機など産業機械も手がけている。

研究開発を続けてきた炭素繊維複合材ケーブルは「軽量、高耐食性」等の利点から用途が拡大しており、インドネシア電力公社向けケーブルの電線芯材料としての供給や北米での展開などに加え、今後も新興国などの送電線等向け需要が増加の見通し。量産化が可能になったことから蒲郡工場の設備を増強、2015年7月にはフル生産稼動を開始する予定。

2015年3月期第3四半期累計(2014年4-12月)の連結業績は、売上高で前年同期比6.5%増の535.32億円、営業利益で同8.5%増の25.78億円、経常利益で同16.9%増の33.23億円、四半期純利益で同1.7%増の34.95億円と増収増益となった。国内外のエレベータ向けワイヤロープ需要増や、スチールコードの販売が増加したことなどで売上高が堅調に推移した。円安傾向は原材料や燃料価格の上昇によるコスト増加要因ではあるが、スチールコード関連やワイヤロープ関連において収益が改善、足元では堅調に推移している。

2015年3月通期の連結業績予想は、売上高で前期比5.8%増の750.00億円、営業利益で同9.2%増の37.00億円、経常利益で同1.6%増の36.00億円、当期純利益で同22.0%減の37.00億円となっている。増収に伴い営業増益となる見通しだ。経常利益についても有利子負債の圧縮効果により金利負担が軽減されることから前期を上回るとみている。



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