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正露丸やクレベリンの大幸薬品<4574>は13日、2015年3月期の通期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比9.7％減の89.78億円、営業利益が同1.2％減の25.59億円、経常利益が同3.5％増の27.76億円、純利益が同1.3％増の17.70億円となった。売上高と営業利益では減少したが、経常利益・純利益では過去最高を更新した。

売上高については、医薬品事業において中国・香港など海外市場で堅調だったが、感染管理事業において季節性インフルエンザの早期収束や返品などの影響を受けて減収となったことが影響した。利益面では、医薬品事業において海外向けで円安の恩恵を受けた。

今期（2016年3月期）に向けては、医薬品事業では横ばいを見込むものの、感染管理事業でクレベリンシリーズの認知度向上を目指した広告宣伝の継続などにより、販売増加を目指す。新たな取り組みとなる、電化製品組込型の新製品「クレベリンLED」の販売開始による増収効果も狙う。

今期の業績予想は、売上高が前期比2.5％増の92.00億円、営業利益が同39.4％減の15.50億円、経常利益が同47.8％減の14.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同43.5％減の10.00億円としている。前述した広告宣伝費や、新工場に関する製造試験費用の増加などを見込み、減益予想としている。

同社は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウィルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。



＜AK＞