イグニス Research Memo(4):上期は減収・赤字、中・大規模アプリへの移行を推進
[15/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■決算動向
(1) 2015年9月期上期決算の概要
イグニス<3689>の2015年9月期第2四半期累計期間(以下、上期)の業績は、売上高が前年同期比35.7%減の506百万円、営業損失が242百万円(前年同期は営業利益130百万円)、経常損失が273百万円(前年同期は経常利益130百万円)、四半期純損失が311百万円(前年同期は四半期純利益73百万円)と減収及び営業損失に落ち込んだ。
「無料ネイティブアプリ」「全巻無料型ハイブリッドアプリ」「ネイティブソーシャルゲーム」すべてのジャンルが減収となった。2015年9月期より、主力の無料ネイティブアプリで、今後の広告収入拡大の足掛かりとして、これまでの小規模アプリ中心から、中・大規模アプリの開発へと移行を進めているが、その移行期に当たるところに急激な環境変化の影響が重なり、想定内及び想定外の両方の要因が業績の足を引っ張った。なお、2015年3月末のダウンロード数は累計8,279万DLに到達し、MAU(海外を含む)も781万MAUと高い水準を維持しているものの、国内に限定すれば573万MAUとやや低調に推移している。
ジャンル別の業績は以下のとおりである。「無料ネイティブアプリ」は、売上高が前年同期比15.1%減の392百万円となった。小規模アプリ中心から、中・大規模アプリの開発へと移行を進める中で、リリースタイトル数は19タイトル(すべて小規模)と前年同期と同数の水準を維持したが、リリース時期が後ろ寄り(第2四半期でのリリースが13タイトル)になったことに加えて、小規模アプリのマネタイズの難易度が上昇したことが国内MAUの減少を招いた。また、主に比較的広告出稿予算の高い海外デベロッパーからの広告出稿が減少したことなどから、広告単価が想定外に低下(前期実績の60%程度)したことも業績の足を引っ張った。
「全巻無料型ハイブリッドアプリ」は、売上高が同83.9%減の31百万円と大きく落ち込んだ。メガヒット作品である「全巻解禁!キャプテン翼、地獄先生ぬ〜べ〜、JIN-仁-、ビン〜孫子異伝〜 by グランドジャンプ」を含め、ストア型3タイトルをリリースしたが、無料コミックアプリの一般化などに伴い、想定よりもユーザー数が伸びなかったことが大幅な減収を招いた。
「ネイティブソーシャルゲーム」は、売上高が同36.6%減の83百万円となった。今期唯一のタイトルである「ぼくとドラゴン」のリリース時期が第2四半期の後半となったことから、収益貢献は限定的であったが、順調な立ち上がりをみせている。
したがって、想定内の要因(小規模アプリから中・大規模アプリへの移行に伴う一時的な国内MAUの減少及び「ぼくとドラゴン」のリリース時期の後ズレ)及び、想定外の要因(小規模アプリのマネタイズの難易度が上昇したことや、広告単価の低下、無料コミックアプリの一般化等によるユーザー数の伸び悩み)の2つが重なったことが大幅な減収を招いたと言える。
損益面では、広告単価の低下が利益率の低下を招いたほか、大幅な減収となる中で、今期は開発に特化したことから広告宣伝費は減少したものの、一方で開発スタッフを102名(前年同期末56名)に増員したことから営業損失に陥った。
財務面では、総資産が1,730百万円(前期末比19.1%減)、純資産が1,279百万円(同19.2%減)と、純損失の計上によりそれぞれ減少したが、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は73.8%と高い水準を維持している。また、短期の支払い能力を示す流動比率も潤沢な手元資金(615百万円)が寄与し、261.3%と高い水準にある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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(1) 2015年9月期上期決算の概要
イグニス<3689>の2015年9月期第2四半期累計期間(以下、上期)の業績は、売上高が前年同期比35.7%減の506百万円、営業損失が242百万円(前年同期は営業利益130百万円)、経常損失が273百万円(前年同期は経常利益130百万円)、四半期純損失が311百万円(前年同期は四半期純利益73百万円)と減収及び営業損失に落ち込んだ。
「無料ネイティブアプリ」「全巻無料型ハイブリッドアプリ」「ネイティブソーシャルゲーム」すべてのジャンルが減収となった。2015年9月期より、主力の無料ネイティブアプリで、今後の広告収入拡大の足掛かりとして、これまでの小規模アプリ中心から、中・大規模アプリの開発へと移行を進めているが、その移行期に当たるところに急激な環境変化の影響が重なり、想定内及び想定外の両方の要因が業績の足を引っ張った。なお、2015年3月末のダウンロード数は累計8,279万DLに到達し、MAU(海外を含む)も781万MAUと高い水準を維持しているものの、国内に限定すれば573万MAUとやや低調に推移している。
ジャンル別の業績は以下のとおりである。「無料ネイティブアプリ」は、売上高が前年同期比15.1%減の392百万円となった。小規模アプリ中心から、中・大規模アプリの開発へと移行を進める中で、リリースタイトル数は19タイトル(すべて小規模)と前年同期と同数の水準を維持したが、リリース時期が後ろ寄り(第2四半期でのリリースが13タイトル)になったことに加えて、小規模アプリのマネタイズの難易度が上昇したことが国内MAUの減少を招いた。また、主に比較的広告出稿予算の高い海外デベロッパーからの広告出稿が減少したことなどから、広告単価が想定外に低下(前期実績の60%程度)したことも業績の足を引っ張った。
「全巻無料型ハイブリッドアプリ」は、売上高が同83.9%減の31百万円と大きく落ち込んだ。メガヒット作品である「全巻解禁!キャプテン翼、地獄先生ぬ〜べ〜、JIN-仁-、ビン〜孫子異伝〜 by グランドジャンプ」を含め、ストア型3タイトルをリリースしたが、無料コミックアプリの一般化などに伴い、想定よりもユーザー数が伸びなかったことが大幅な減収を招いた。
「ネイティブソーシャルゲーム」は、売上高が同36.6%減の83百万円となった。今期唯一のタイトルである「ぼくとドラゴン」のリリース時期が第2四半期の後半となったことから、収益貢献は限定的であったが、順調な立ち上がりをみせている。
したがって、想定内の要因(小規模アプリから中・大規模アプリへの移行に伴う一時的な国内MAUの減少及び「ぼくとドラゴン」のリリース時期の後ズレ)及び、想定外の要因(小規模アプリのマネタイズの難易度が上昇したことや、広告単価の低下、無料コミックアプリの一般化等によるユーザー数の伸び悩み)の2つが重なったことが大幅な減収を招いたと言える。
損益面では、広告単価の低下が利益率の低下を招いたほか、大幅な減収となる中で、今期は開発に特化したことから広告宣伝費は減少したものの、一方で開発スタッフを102名(前年同期末56名)に増員したことから営業損失に陥った。
財務面では、総資産が1,730百万円(前期末比19.1%減)、純資産が1,279百万円(同19.2%減)と、純損失の計上によりそれぞれ減少したが、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は73.8%と高い水準を維持している。また、短期の支払い能力を示す流動比率も潤沢な手元資金(615百万円)が寄与し、261.3%と高い水準にある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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