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アドバネクス<5998>動車や医療向け、精密機器、住設機器が伸びる

注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』11月16日放送において、アドバネクス<5998>を取り上げている。主な内容は以下の通り。


Q、会社の概要からご説明下さい。
自動車機器やOA機器用を主力分野に精密ばねの製造販売を展開する精密部品メーカーです。2015年3月末にプラスチック事業を展開していた第一化成ホールディングスの全株式を売却し、金属加工領域の拡大と深耕を進めています。

Q、事業の詳細について詳しく教えてください。
同社は、「自動車」「OA機器」「医療」の3分野を重点領域に、国内外で事業を展開しています。自動車関連ではエアバック用の「押しばね」、ノッキングセンサー用の「板ばね」、OA機器関連ではアース接点の「板ばね」、紙送り機構の「トーションばね」、医療機器関連では、内視鏡用の「内視鏡用ラカン」、「電子体温計用板ばね」などを製造しています。

工場は、日本国内では新潟工場をマザー工場に、青森工場、宮城工場、郡山試作センター、千葉工場、大分工場を保有するほか、海外では、アメリカ、中国、シンガポール、タイ、ベトナム、ヨーロッパに拠点を置いています。

セグメント別の売上高比率では、2016年3月期第2四半期の実績で、日本が39.7%、米州が11.1%、欧州が12.6%、アジアが36.7%となっています。

Q、足元の業績・通期業績の見通しはいかがでしょうか。
11月6日に発表した2016年3月期の第2四半期決算は、売上高が前年同期比30.4%減の99.24億円、営業利益が同27.0%減の3.66億円となりました。減収減益の要因としてはプラスチック事業の売却が影響しており、同事業を除いたベースでは売上高が11.6%増、営業利益が19.5%増と2ケタの伸びとなりました。自動車や医療向け、精密機器、住設機器が伸びたほか、拠点再編ロスコストを海外拠点の収益改善活動がカバーしたことで、期初計画を達成しました。

通期業績予想も事業売却の影響により、売上高が前期比32.9%減の198.00億円、営業利益が同18.6%減の8.80億円と減収減益を見込んでいますが、本業ベースでは売上高が12.3%増、営業利益が14.4%増と増収増益の見通しです。また期末配当は、10月1日の株式併合を勘案し前期比5円増の35.00円を見込んでいます。

Q、中期経営計画についても教えてください。
同社は中期経営計画を策定しており、2020年3月期に売上高350.00億円、営業利益40.00億円を計画しています。プラスチック事業を含まない2015年3月期との比較では売上高が98.5%増、営業利益が4.5倍の数値となっています。

中期経営計画達成に向けた取り組みとしては、「エリア戦略」「市場戦略」「製品戦略」「M&A」の4つを掲げています。「エリア戦略」では新興国を中心にグローバルビジネス展開拡大に向けた積極投資、「市場戦略」では自動車向け展開の加速と医療・インフラの第3の柱への育成、「製品戦略」では規格品ビジネスの積極展開、「M&A」では小規模でも尖った技術を持ちシナジーが見込める企業、を挙げています。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30〜14:45放送




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