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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家株道氏:リバウンドか底入れか?

注目トピックス 日本株

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道−人に教えたくない私の相場帳−」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年5月11日9時に執筆

今週はSQ週に加え、決算発表のピークを迎え、手掛けづらいムードの中の突然の大幅続伸となっています。

株価水準としては、CTA(ヘッジファンドの一種)がオーバーシュートした下落幅を吸収し、やっと需給の適正株価に戻ったと言えます。置いて行かれたのではなく、元に戻っただけですので、焦りは禁物です。16,800円程度までのリバウンドなのか、底入れなのか、現段階ではわからず、週末まで値持ちするかどうか見極めが必要です。

目先は、一目均衡表の雲の下限(16,385円)が失望感ラインと言え、そこを明確に割り込まないことが上昇機運の維持には必要です。

しばらくは伊勢志摩サミットに向け、財政出動思惑の強気相場を期待したいところですが、過熱し過ぎた際には、6/2のOPEC総会に併せ、ヘッジファンドが原油先物売り、日本株売りを仕掛けて来る可能性(経験則)がありますので、賞味期限付きのプレ・サマーラリー程度に構えておくのが無難かと思います。

財政出動の期待と思惑となれば、ゼネコン・不動産を筆頭に大型株が動意づき、消費増税見送りとなれば小売り業種に見直し買いが入るのが一般的です。

先に株価が織り込みに行くのか、財政規模を確認してから大きく動くのか。物色の矛先が変われば、これまで買われていた高値水準の銘柄からも資金撤退の流れが起こるかも知れませんので、この先はポジションのリスク管理には充分に留意したいところです。

財政面での予算がつけば、少子化対策・シニアヘルスケア関連にも言及されるかも知れませんので、個人的には決算プレーで下落しているそれらの企業の押し目にも注目しています。

アベノミクスの影響力こそ小さくなりましたが、参院選の夏、「国策に逆らうな」はまだ生きています。民間需要を持続的に生み出し、経済を力強い成長軌道に乗せていく、国策をもう一度確認しておいて損はないでしょう。財政出動の規模は5兆円では市場が納得せず、10兆円規模ではじめて市場は好感するはずです。

大規模財政政策と抱き合わせで、まさか消費増税を推し進めて来るとは思いませんし、そこまで想定して投資できません。高値を追わず、逆張りを主軸に上昇率(リバウンド率)の高そうな銘柄を厳選保有し、キャッシュポジション多めの時期がしばらくは続きそうです。

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執筆者名:株道
ブログ名:株道−人に教えたくない私の相場帳−



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