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RIZAPーG Research Memo(1):RIZAP事業のストック型収益モデルへの転換が順調に進捗

注目トピックス 日本株
RIZAPグループ<2928>(旧社名・健康コーポレーション)は通販事業からスタートし、「健康」を切り口にM&Aを積極的に活用しながら事業領域と業容を拡大させてきた。グループの事業ドメインを『自己投資産業』とし、美容・健康関連、アパレル関連、住関連ライフスタイル、エンターテイメントの4事業を展開している。

2017年3月期第1四半期決算は、売上収益19,834百万円(前期比64.3%増)、営業利益3,725百万円(前年同期は21百万円の営業損失)と大幅増収増益で着地した。主力のRIZAP事業は、ライフサポート・プログラムと“広告に頼らない集客”が軌道に乗り、順調に拡大した。その他の事業セグメントにおいても収益改善が進んだほか、新規のM&Aで負ののれん益が発生し、増益に貢献した。

RIZAP事業では顧客満足度(CS)が一段と向上し、様々な局面でポジティブ・スパイラルが起こっている。ライフサポート・プログラムは好評をもって受け入れられてリピート率や1年後残存率を押し上げ、収益モデルのストック型への転換に貢献している。また、高いCSが既存会員からの紹介による入会者増へとつながり、売上広告宣伝費率の劇的な低下につながっている。同社は集客コスト削減で得られた利益分をCSのみならず従業員満足度(ES)の改善等にも振り向けて、ポジティブ・スパイラルの一段の加速を狙っている。

新規事業も順調な拡大が続いている。RIZAP GOLFは会員数の増加が加速しつつあり、現在5店舗で営業中ながらも、順番待ちの行列が伸びつつある状況だ。7月にスタートしたRIZAP ENGLISHもあえて広告宣伝を抑えたにも関わらず想定以上の反響となっている。TOEICスコアアップに特化した英語スクールだが、海外留学対応などプログラムの多様化も視野に入れながら事業の拡大を目指している。

2017年3月期通期見通しについて同社は、売上収益100,000百万円、営業利益10,150百万円と期初予想を維持している。弊社では、今第1四半期の進捗状況や収益の季節性などから考えて、今期は会社予想を上回ってくる可能性が高いと考えている。売上収益については、オーガニックグロースと新規連結子会社分の積み上げで無理なく達成できるとみている。利益面でも、“広告に頼らない集客”拡大による収益性向上や、グループシナジー強化による子会社の収益改善で、売上収益同様に超過達成の可能性は高いとみている。

■Check Point
・第1四半期は圧倒的な計画進捗率で第2四半期予想を上方修正
・目的達成後も契約継続する「ライフサポート・プログラム」でストック型ビジネスへ
・RIZAP GOLF、RIZAPフードに加えRIZAP ENGLISHがスタート

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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