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ピクスタ Research Memo(1):「fotowa」など新たな取り組みがスタート、「Snapmart」にも注目

注目トピックス 日本株
ピクスタ<3416>はデジタル素材(写真、動画、イラスト)のオンライン・マーケットプレイス運営企業。インターネット上でマーケットプレイス「PIXTA」を開設し、プロ・アマのクリエイターから集めたスチル写真やイラスト・動画などのデジタル素材を、法人・個人向けに販売するサービスを提供している。

2016年12月期第2四半期決算は、売上高851百万円(前年同期比31.1%増)、営業利益114百万円(同53.4%増)と増収増益で着地した。サイトリニューアルやSEO対策が奏功し、単品販売月間購入者数や定額制契約数、素材点数などのKPI(重要経営指標)がいずれも順調に伸長した。

ストックフォト市場は、供給サイドにおけるデジタルカメラの高性能化や需要サイドにおけるインターネットメディアの台頭やアナログメディアのデジタル化といった追い風を受けて、拡大が続いている。そうしたなか同社は、供給者・利用者双方でプロ・アマチュアを問わず取り込むモデルが奏功し、日本関連素材での圧倒的な品ぞろえを差別化要因として、“素材点数の充実⇒リピーター利用者の増加⇒収益の安定化”という正の循環の確立に成功している。

今第2四半期進捗としては、事業全体の安定的な成長に加え、「fotowa」や無料テンプレート素材などの新たな取り組みが順調にスタートを切ったことがある。これに加えて同社は、スマートフォンによる写真素材を対象とするマーケットプレイスSnapmart事業に進出した。スマートフォンの写真素材は、「PIXTA」で扱うデジタル一眼レフカメラによる写真素材に比べて、“日常の自然な写真”という需要サイドのニーズにマッチした素材が多いとみられ、今後の成長が注目される。

2016年12月期通期については期初予想が維持されている。弊社では第2四半期の進捗からみて無理なく達成できるとみている。来期も今期同様の増収増益ペースが続くと考えている。同社の収益モデルはeコマース事業のそれであり、営業利益率で20%程度は無理なく実現できるとみている。当面は成長投資が続くため営業利益率の改善は緩やかなペースが続くとみているが、中期的成長ポテンシャルは高いと考えている。

■Check Point
・16/12期も増収増益見込み、新規事業「fotowa」の拡大に期待
・2016年ベトナムに子会社を設立、開発スピード向上とコスト削減効果に期待
・「Snapmart」の今後の拡大に注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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