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アンジェス Research Memo(7):引き続き厳しい財務状況

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況
アンジェスMG<4563>の2016年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比212百万円減少の4,539百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が1,079百万円減少した。新株予約権の発行と行使によって4,872百万円を資金調達したものの、事業費用への充当や米国Vicalへ出資したことが減少要因となった。また、HGF遺伝子治療薬やNF-κBデコイオリゴ、高血圧DNAワクチンの原薬製造に伴い原材料及び貯蔵品が445百万円増加した。固定資産では、Vicalへの追加出資を主因として410百万円増加した。

一方、負債合計は前期末比139百万円増加の669百万円となった。主にナグラザイムの仕入れに掛かる債務増加により、買掛金が142百万円増加した。また、純資産は前期末比351百万円減少の3,869百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ2,436百万円増加したが、親会社株主に帰属する当期純損失4,776百万円の計上により利益剰余金が減少した。なお、累積の利益剰余金損失額は29,347百万円となっている。

期末時点の現預金は995百万円となっており、今期の事業活動資金を賄うためには資金調達が必要となる。当面は2017年1月に発行した第3者割当による新株予約権(潜在株式数で800万株、希薄化率11.3%)の行使によって事業資金を調達していくことになる。1月に関しては200万株の行使により446百万円を調達しているが、現在の株価水準が今後も続くようであれば、100%行使されたとしても今期の事業活動資金が不足することになる。このため株式市場から再度、資金調達を行う可能性が高く、1株当たりの株主価値が希薄化するリスクがある点には留意しておく必要がある。

同社ではこうした財務状態を鑑みて、今後、最終段階にあるものを中心にプロジェクトの選択を行うとともに、開発早期段階でのライセンスアウトを行うことで開発コストの削減や資金の獲得を図っていくこととなろう。

なお、同社は期間損失が続くなかで財務状況も厳しい状況にあることから、2016年12月期の決算短信において、継続企業の前提に関する注記を付している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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