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テラ Research Memo(8):2016年12月期は減損損失計上などで資産のスリム化を図る

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
テラ<2191>の2016年12月期の財務状況を見ると、総資産は前期末比839百万円減少の1,537百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が189百万円減少したほか貸倒引当金の計上134百万円が減少要因となった一方で、前払費用が129百万円増加した。固定資産は減損損失を計上したこと等により有形固定資産で413百万円、無形固定資産で76百万円減少したほか、投資有価証券の売却等により投資その他の資産が257百万円減少した。

負債合計は前期末比42百万円増加の928百万円となった。有利子負債で7百万円、未払法人税等で22百万円増加したことによる。また、純資産は親会社株主に帰属する当期純損失の計上により前期末比882百万円減少の609百万円となった。

経営指標で見ると、期間損益の赤字が続くなかで自己資本比率は前期末の60.6%から33.5%に低下し、有利子負債比率は逆に36.4%から103.4%に上昇するなど、財務体質は悪化傾向にある。流動比率は195.0%であり、新株予約権の行使に伴い資金調達が進んでいることから、当面の事業活動に支障が出ることはないものの、樹状細胞ワクチンの薬事承認までの治験費用等が約38億円見込まれているため、細胞医療事業や医療支援事業の収益拡大による期間損益ベースでの黒字化が喫緊の課題となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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