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イーストン Research Memo(5):CSB製品もデザイン-イン、売上高ともに順調。大型商材の登場が待たれる

注目トピックス 日本株
■中長期の成長に向けた重点取り組みと進捗状況

3. 新規ビジネス品(CSB製品)のシステムソリューション提案の進捗状況
新規ビジネス品(Costomer Satisfaction Business、CSB製品)の売上高は期初の13,700百万円から13,800百万円に100百万円引き上げられた。前期比では1,000百万円の増収を計画している。

CSB製品の販売においても、ルネサスエレクトロニクス製品同様、デザイン-インが基本となっており、2018年3月期第2四半期実績のデザイン-イン金額は199億円に達した。今下期も175億円を計画しており、今通期では374億円を見込んでいる。今第2四半期の事例としては、デジタルサイネージ向けのASICやICT建設機械向けセンサー、半導体製造装置向けのカスタムボードなどがある。

CSB製品の今通期の売上高計画は期初の137億円から138億円に上方修正されたが、かつて目指していた年商200億円の規模にはなかなか到達できないでいる。中核を担う大型商材が育っていないことが原因だ。ボリュームゾーンをカバーし、かつ、商品のライフタイムが長い商材の発掘が待たれるところだ。

CSB製品のシステムソリューション提案の一例として、ルネサスイーストン<9995>は温湿度の遠隔監視システムを開発した。温湿度センサーと同社が従来から扱う無線通信技術の「LoRa」及び既存の携帯電話無線を組み合わせて、遠隔操作を可能としたものだ。LoRaは通信距離こそ最大15km程度と短いが、異フロア間の通信が可能で電池で数年間連続稼働できる低消費電力が特長だ。同社は東京・神田の本社と埼玉県・南浦和の物流配送センターに設置してデモを行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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