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冨士ダイス Research Memo(5):2020年3月期会社予想は1.9%増収、3.0%経常増益予想

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

1. 2020年3月期業績見通し
冨士ダイス<6167>の2020年3月期通期の連結業績は、売上高で前期比1.9%増の18,700百万円、営業利益は同3.3%減の1,230百万円、経常利益は同3.0%増の1,390百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同4.1%増の990百万円と4期連続最高益更新を見込む。全体として景気の足踏み感が強まり、加えて米中貿易摩擦、日本においても対米貿易黒字などで日米通商政策の不透明感も増しているなかで、新製品の拡大、収益体質強化などで微増収、営業利益は合理化効果や原材料価格の下落などで補うものの若干の減益見通し。ただし経常利益は微増を確保する計画となっている。なお半期ベースでの予想では、2019年9月上期は前年同期比1.6%増収ながら同19.3%営業減益、2020年3月下期は前年同期比2.1%増収、同16.4%%営業増益予想としている。上期は高単価の材料在庫があり原材料値上がり分の価格転嫁が不十分であり、減益幅が大きくなるとみているが、下期は増収および価格転嫁効果と原材料価格下落効果も見込まれ、収益拡大に転ずるとの見方となっている。

現状、上期については米中摩擦による製造業の生産量減退など不透明要素が多く、会社予想の未達成懸念もあり、今後の更なる環境悪化があった場合には収益の下方修正懸念がある。

2. 2020年3月期需要先動向
同社では2020年3月期の需要分野別の動向と同社の取り組みについて決算説明会で開示している。単体ベースでの売上予想数字で、全部門2〜3%の緩やかな増加を見込む。実際には需要先間の増減幅が拡大すると思われるが、全体として60%程度が直接、間接的に自動車産業に依存しており、昨今の次世代自動車、自動運転などに関連した需要拡大、タイでの自動車部品向けの拡大などが売上増を支えるものとみられる。但し同社前提もこれ以上の自動車摩擦の拡大を念頭に置いていないもようで、昨今の中国自動車販売の不振、日米自動車交渉などが尾を引くようであれば、需要減退懸念がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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