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大幸薬品 Research Memo(1):2020年3月期第2四半期は増収及び大幅増益。医薬品事業は堅調

注目トピックス 日本株
■業績動向

大幸薬品<4574>は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。

2020年3月期第2四半期は、売上高が4,385百万円(前年同期比14.6%増)、営業利益が980百万円(同52.3%増)、経常利益が882百万円(同46.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が641百万円(同43.2%増)と売上高、各利益ともに前年同期を大幅に上回った。

売上高に関しては、医薬品事業が堅調、感染管理事業は大幅に伸ばした。国内医薬品事業の売上高は2,168百万円(前年同期比5.9%増)。特に主力のセイロガン糖衣Aが成長をけん引した。海外医薬品事業の売上高は537百万円(同18.5%増)。香港向け中心に増加し、全体としておおむね計画どおりの進捗である。感染管理事業の売上高は、1,675百万円(同27.3%増)と大幅増。2018年にクレベリン製品のデザインリニューアル、店頭強化、新TVCMなど一貫したマーケティング施策で成功を収め、その勢いが継続している。一般用製品の好調に連動して業務用製品もオフィス用通販向けを中心に順調である。海外向けの感染管理製品も台湾市場向けを中心に増加した。

売上総利益は増収影響により増加。販管費に関しては、医薬品事業で広告宣伝(TVCM放映等)を強化し、感染管理事業で販売促進費及び欠品回避のための在庫費用(保管料)を増加させた。金額ベースで増やしたが、増収効果等により販管費率は低下した。結果として、営業利益は前年同期比52.3%増と大幅な増益となった。セグメント利益では医薬品事業が前年同期並み、感染管理事業が大幅に収益を改善した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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