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今週のマーケット展望「米国株、クリティカルなポイント」〜マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

注目トピックス 日本株
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。先週は、東京ディズニーランド、ディズニーシーが7月1日からの営業再開を発表しましたね。3密回避のため、入園できるのは公式サイトで日付指定のチケットを購入した人のみということで、サイトになかなか繋がらないという声が溢れていましたが、いよいよ開園まであと2日。本格的な経済再開の一歩ですね。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月29日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、『このところずっと、コロナ「第2波」への警戒と経済再開による景気回復期待との綱引きと述べてきたが、今週もまた同じことを繰り返さねばならない』と示唆しています。

そして、米国について『「第2波」警戒を強めそうだ』と言及。米国の近況について、『ジョンズ・ホプキンス大の集計によると26日は約4万5千人の感染者が確認され、3日連続で過去最多を記録。テキサス、カリフォルニア、フロリダ、アリゾナなど南・西部の州での感染者が急増している。テキサス州は段階的な経済活動の再開を停止し、同州ヒューストン地域では公衆衛生上の緊急事態宣言が発令された。マイアミでは感染防止のため、7月4日の独立記念日に伴う3連休に有名ビーチが閉鎖される』と説明しています。

さらに、『そうしたことも重石となって先週末にダウ平均は再び700ドル余りの急落となった』として、『今週さらに米国の経済再開の動きが後退するような事態になれば、相場の動揺は大きくなる』と考察しています。

また、『ダウ平均は25,000ドル、S&P500は3,000ポイントという大台割れ目前であり、ここを下方にブレイクされると相当程度、調整が深くなる恐れがある』と広木さんはみているようです。

続けて、『特にS&P500は大きな陰線で200日移動平均に突っかける動きとなった』として、『明確に200日線を割り込むと、そこから下げが一段と加速したケースは過去に何度も見てきた。短期トレードなら、いったんヘッジするポイントだと思う』と見解を述べています。

一方、今週のイベントについては『月末月初とあって重要な経済指標の発表が相次ぐ』としています。

まず米国では『7月1日に6月のISM製造業景況感指数、2日に雇用統計がそれぞれ発表される。6月のNFPは、中小企業向け融資の「給与保証プログラム(PPP)」などの政府の支援策で雇用者数の増加は5月実績を上回ると見られている』としつつも、『しかし、週次のイニシャルクレイムを見ると、労働市場は依然として厳しい状況だ。NFPは振れやすいので波乱に注意したい』と考察しています。

なお、中国では、『6月30日に製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表』、日本では『7月1日に6月の日銀短観が発表される』と伝えています。

株価の動きについては、『NYダウは700ドル安などと大きな変動が起こり得るが、日本市場への波及はこのところ限定的となっている』として、『やはりコロナ「第2波」警戒といっても感染者数の規模感がまるで違うからだろう』と分析。

その背景について、『カリフォルニアのディズニーランド・リゾートの再開は延期だが、日本のディズニーランドは再開する』ことを挙げ、『経済再開の信頼性という意味では米国より日本に軍配が上がる。投資資金にも日本を投資先に選ぶ動きが出ておかしくない』と説明しています。

日経平均については、『25日移動平均は2万2300円どころにあり、ダウ平均の700ドル安を受けても日経平均の下げは200〜300円程度で済むだろう。配当再投資の需給要因も下支えとなるだろう』と予想しています。

また、『7月3日は独立記念日の振替休日で米国市場が3連休となることから週末に向けて様子見機運が広がるだろう。2日に米雇用統計の発表があることも余計に手控え要因になる』として、『毎度のことだが、多くの投資家が動けないとわかっている時は投機筋に狙われやすい。薄商いの中、仕掛け的な急な値動きには注意が必要だ』と警告しています。

最後に、今週の予想レンジは『2万2000円〜2万3000円とする』とのことです。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ




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