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ナガイレーベン---3Q減収なるも、感染対策商品は好調に推移

注目トピックス 日本株
ナガイレーベン<7447>は29日、2020年8月期第3四半期(19年9月-20年5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.9%減の122.90億円、営業利益が同9.2%減の34.40億円、経常利益が同8.5%減の35.14億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.4%減の24.26億円となった。

当第3四半期累計期間のメディカルウェア市場環境は、新型コロナウイルス問題の発生以降、医療介護現場の混乱を受け商品更新や納入に支障をきたした厳しい状況で推移した。同社グループは、年明けまでは前年比プラスと順調に推移していたが、医療機関への新型コロナウイルスによる市場環境変動の影響で主力のヘルスケアウェアを中心にドクターウェアや患者ウェアに納入の遅れが発生、減収となった。一方、感染対策商品として急遽開発したマスクの販売が開始されるとともに医療物資不足の需要増を受け第3四半期のユーティリティウェアや手術ウェア及びその他分野は大幅な増収となった。このような結果、感染対策商品は好調に推移したが主力商品群のマイナスをカバーし切れずに第3四半期累計期間の売上は減収となった。

なお、当第3四半期において、新型コロナウイルス感染対策商品を新規開発・生産を開始している。6月以降本格的に市場投入するアイソレーションガウンも含め同社グループ商品はいずれの商品も繰り返し洗濯し再利用が可能なリユーザブル商品群であり、このような環境下において今後さらにその有益性が評価されるものとしている。

売上高総利益率は、為替変動の激しい情勢にあって、比較的優位な為替先物予約ができたが、新型コロナウイルス関連のアイソレーションガウンの生産協力と、手術ウェア販売急増への対応のために急遽国内生産を拡大したことや、生地をはじめとする全般的な原材料の上昇や、国内での人件費上昇による原価上昇が響き、前年同期比0.7ポイントダウンの46.0%となった。販売費及び一般管理費は、新型コロナウイルス感染対策の社会貢献活動の一環としてマスク、アイソレーションガウンの医療機関等への寄付による費用が発生したが、前年同期に発生した役員退職慰労金制度廃止に伴う功労金発生などの一過性費用分が減少し、前年同期比1.1%減となった。

2020年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.7%増の174.00億円、営業利益が同5.1%増の51.67億円、経常利益が同5.0%増の52.42億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.6%増の36.05億円とする期初計画を据え置いている。




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