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フェローテク Research Memo(3):2021年3月期上期は半導体関連が牽引し、予想以上の増益

注目トピックス 日本株
■フェローテックホールディングス<6890>の業績動向

1. 2021年3月期第2四半期の業績概要
(1) 損益状況
2021年3月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比0.6%減の41,595百万円、営業利益が同9.7%増の3,913百万円、経常利益が同14.3%増の2,824百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同95.4%減の70百万円となった。太陽電池関連事業からの撤退に伴う減損損失(特別損失)を計上したことから、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅減益となった。

主力の半導体等装置関連では、コロナ禍の影響によるテレワーク需要の増加や5G関連投資の高まりなどにより予想を上回る増収となったが、ウエーハ新工場の立ち上げ負担によりセグメント利益は減益となった。電子デバイスでは、自動車温調シート向けは軟調だったが、中国を中心に5Gインフラ投資関連の通信機器向けサーモモジュールが好調であったことなどから増収増益となった。その他は減収ながら不採算事業の縮小で増益となった。

全体の売上総利益率は33.9%(前年同期は33.2%)と改善し、売上総利益額は14,098百万円(前年同期比1.4%増)となった。比較的利益率の高い製品(サーモモジュール等)の売上比率が上がったことが要因である。その一方で、販管費は10,185百万円(同1.5%減)となった。増収に伴う経費増があったものの、国内ではコロナ禍の影響による出張旅費の減少などにより、総額では前年同期比で減少となった。この結果、営業利益は同9.7%増となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)




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