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インテリックス Research Memo(6):リノヴェックスマンションの好調とリースバック物件の流動化で財務体質向上

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
インテリックス<8940>の2021年5月期第2四半期末の総資産は前期末比4,811百万円減少の33,785百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が792百万円増加した一方で、たな卸資産が6,121百万円減少した。たな卸資産については、リノヴェックスマンションの販売増並びに仕入減に加えて、リースバック物件の信託受益権譲渡等により大きく減少した格好となっている。一方、固定資産では、長期保有物件が前期末比3億円増の89億円となった。

負債合計は前期末比4,959百万円減少の23,001百万円となった。たな卸資産の販売が進んだことで、有利子負債が5,116百万円減少したことが主因だ。また、純資産合計は前期末比147百万円増加の10,783百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益227百万円の計上と配当金93百万円の支出により、利益剰余金が133百万円増加した。

経営指標を見ると、有利子負債残高の減少により、自己資本比率が前期末の27.5%から31.9%に上昇し、有利子負債比率が234.7%から183.7%に大きく低下した。リノヴェックスマンションの仕入機会が少なく資金需要が減少したことも一因だが、下期以降は再度、リノヴェックスマンション並びにリースバック物件の仕入れを強化していく方針となっており、資金需要の増加により有利子負債も再び増加する可能性がある。ただ、同社は経営の安全性を保つため、自己資本比率については25%以上の水準を維持していく方針を示しており、また、資金調達手段についても銀行からの借入等に加えて、クラウドファンディングなども活用するなど多様な資金調達を進めており、効率的に事業拡大を推進していく方針を示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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