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サイバネット Research Memo(7):2023年12月期に売上高260億円、営業利益率12%を目指す(1)

注目トピックス 日本株
■中期経営計画

1. 中期経営計画の概要
サイバネットシステム<4312>は2023年12月期までの3ヶ年の中期経営計画を発表した。ビジョンとして、「技術とアイデアで、社会にサステナビリティとサプライズを。」、ビジョンを実現していくためのミッションとして、「想像を超える、創造力で、課題のブレイクスルーを導く。」を新たに策定した。また、中長期基本方針として、シミュレーションのリーディングカンパニーとして成長を続けていくため、「シミュレーションで社会のために貢献」「グローバル企業への成長」「ダイバーシティの推進、人材育成強化」の3点に取り組んでいく。

従来、シミュレーション技術はものづくりを支援するエンジニアリングのために主に活用されてきたが、ここ最近は人々の生活や健康、自然環境など社会全体に活用領域が広がりつつあり、こうした領域も含めてソリューションを提案していく。また、グローバル企業として成長していくため、中国を中心としたアジア市場において日本で培ってきたソリューションビジネスを展開し、代理店ビジネスを拡大していくほか、自社グループ製品の拡販に取り組んでいく。また、ビジョンやミッションを実現していくため、人材育成や組織力の強化、ダイバーシティの推進についても継続的に取り組んでいく方針だ。

業績数値目標としては、2023年12月期に売上高260億円、営業利益率で12.0%の水準を目指す。3年間の年平均売上成長率は6.3%となる。CAEソリューションの活用領域の広がりと、グローバル事業の拡大を進めていくことができれば、達成可能な水準と見られる。また、営業利益率に関しては12%の水準を維持することを目指している。売上成長を考えると物足りない印象もあるが、代理店ビジネスが中心でマージンがある程度決まっていることや、自社プロダクトの開発を強化するなど成長投資を行っていく予定にしていることが背景にある。ただ、自社プロダクト品の売上が代理店ビジネス以上に成長すれば、利益率も上昇する可能性がある。営業利益率目標から営業利益を計算すると、2023年12月期には31億円となる。

業績目標を達成するための成長戦略は以下の通り。

(1) CAEソリューションサービス
a) コアビジネスの拡大
コアビジネスの拡大を図るために、開発元ベンダーが拡充する新製品の早期立ち上げに取り組むことで、技術強化と製品の拡充を図り、最先端分野における高度なシミュレーションニーズに対応し、売上拡大を図っていく。主力取引先であるAnsysはM&Aにより領域の拡大を進めており、同社も呼応する格好でM&A先の製品拡充を図っている。また、光学系CAEの業界トップであるSynopsysとは35年以上にわたるビジネスパートナーで、光学系ソリューションの強化に取り組んでいるほか、CAE基盤を支えるIoTやクラウドプラットフォームのリーディングベンダーとの関係強化も推進していく。なお、最先端分野としては、自動車業界におけるCASE※や、カーボンニュートラル、センシング、次世代素材などの開発分野が挙げられる。

※CASEとは、Connected(インターネットへの常時接続)、Autonomous(自動運転)、Shared(カーシェアリング)、Electric(電気自動車)を組み合わせた造語で、次世代自動車の開発テーマとした、各社が活発に研究開発を進めている分野。


また、中国や東南アジアなどが製造業の中心となるなかで、世界のグローバル企業が研究開発拠点をこれらの国々にも展開し始めており、アジア地域におけるCAEソリューションの需要拡大が今後見込まれる。同社は中国、台湾、韓国、マレーシアに販売子会社を展開しており、これら販売会社のエンジニアに対して日本で培ってきた技術力やノウハウを移植し、ソリューションサービスを強みとして現地での売上拡大を図っていく戦略となっている。現地でも日本と同じく有力ベンダーとの代理店契約は確保しており、人材の育成など体制強化を図りながら事業を拡大していく方針だ。アジアでの売上目標は2023年12月期に40億円(2020年12月期実績は25億円)を目指している。

さらに、グループ自社製品の売上拡大戦略として、Maplesoftでは主力製品である数式解析用ソフトウェアのモバイル対応やオンラインサービス化に注力していくほか、製造ライン自動化支援などエンタープライズ向けの展開も推進していく。Sigmetrixでは公差解析ソフトウェアのOEM強化に取り組んでおり、既に大手CADベンダーへのOEM供給もスタートしている。製品販売だけでなくオンライントレーニングやコンサルティングサービスにも注力していく方針だ。Noesisについては、CAD/CAEを活用した製品開発プロセスの最適化支援ツールのクラウド型サービスでの展開を推進していく。

b) DX事業の拡大
CAEシミュレーション技術に、ビッグデータ分析やAI技術、AR/VRを組み合わせることによって付加価値の高いソリューションを提供し、開発現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援していくことで売上を拡大していく。例えば、CAEシミュレーションにAI技術を組み合わせることで、解析時間の大幅短縮、精度や品質の向上を実現するなど、設計開発プロセスにおいて新たな付加価値を提供していくことが可能となる。また、IoTとCAEを連携させたデジタルツインの構築を行ったり、AR/VR技術を組み合わせることで、運用管理者の保守作業を分かりやすく支援する新たなソリューションの提供も開始している。

c) シミュレーションの活用領域の拡大
シミュレーション技術はここ数年、ものづくり支援用途だけでなく、気象予測や自然災害対策、通信や電力などの生活インフラ、美容や医療など幅広い分野に活用領域が広がってきており、同社においても製造業だけでなく、こうした製造業以外の分野にも積極展開していくことで、売上を拡大していく方針となっている。

(2) ITソリューションサービス事業
ITソリューションサービス事業では、テレワークの普及拡大などを背景に年々需要が拡大している情報セキュリティ分野に注力すべく、有望なクラウド製品の積極的な拡大と営業体制の強化を図りながら、事業規模の拡大を目指していく方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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