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サイバネット Research Memo(8):2023年12月期に売上高260億円、営業利益率12%を目指す(2)

注目トピックス 日本株
■サイバネットシステム<4312>の中期経営計画

2. 社長インタビュー
今回、中期経営計画の内容について、代表取締役社長の安江令子(やすえれいこ)氏にインタビューする機会を得た。インタビュー内容は以下の通りとなる。

Q. 今回、中期経営計画においてビジョン、ミッションを新たに策定されましたが、今策定した理由は何でしょうか?また、どのような思いをビジョン、ミッションに込めたのでしょうか?

A. 昨今、米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症の世界的拡大など、事業環境の不確実性が一段と増してきています。ポスト・コロナにおけるニューノーマル等、こうした環境変化に柔軟に対応して成長を続けていくためには、企業としての存在価値や意義を明確に示し、従業員との共有を図ることで環境変化に対応できる強い組織を作り上げたい、という想いで新たに策定しました。また、35年にわたってものづくりのシミュレーション技術で培ってきたノウハウを生かして、当社ならではの技術やアイデアにより顧客の想像を超える提案を届けることで、持続的社会の発展に貢献していきたいとの想いもあります。

Q. 中長期基本方針を「シミュレーションのリーディングカンパニーへ」として3つ示しておられますが、具体的な内容を教えていただけますか。

A. 「シミュレーションで社会のために貢献」というのは、社会課題の解決に貢献できるSIベンダーを目指していくということです。今まではものづくりの開発現場において、CAEによるシミュレーション技術を利用することによって、試作を何度も作り、試験を繰り返す作業を減らすことで、企業の開発コスト削減に貢献してきたわけですが、シミュレーション技術は今や社会の様々な領域で活用されています。例えば、津波発生時に想定される被害状況をシミュレーションで解析し、被害想定区域や最善な避難方法を策定したりしています。2020年はコロナ対策として紫外線による殺菌・ウイルス不活化技術が国内外で注目されました。当社でも、ウイルスの空間における拡散状況と、殺菌効果が最大化するための照射のシミュレーションに関するソリューションを発表しました。また、化粧品の開発現場においても光の照射角度や輝度、肌質の違いによって色味が様々に変化するため、光学シミュレーション技術が開発に活用されています。今後は医薬品の研究開発においても、身体の変化をシミュレーション技術で解析することで開発の効率化に貢献していくことが可能になるでしょうし、社会の様々な場面で当社の持つ技術やノウハウを生かしていくことができると考えています。

「グローバル企業への成長」については、日本で初めてCAEソリューションを事業化し、蓄積してきたノウハウやビジネスモデルをアジア市場で展開していくこと、また、欧米の開発会社3社のプロダクトを強化して、世界で拡販を進めていくことを目指しています。代理店ビジネスは営業エリアが決まっていますが、自社プロダクトについては全世界で販売できますので、良い製品やサービスを開発することで成長余地はあると考えています。

「ダイバーシティの推進、人材育成強化」については、既に継続的に取り組んでいます。今回、社会への約束、お客様への約束、社員との約束で構成されるクレドを策定し、強い組織力の実現につなげていきたいと考えています。

Q. 成長戦略のなかで「コア技術強化、製品の拡充並びに最先端分野の支援」に取り組んでいくということですが、具体的な取り組み内容を教えてください。

A. コア技術とは長年培ってきたCAEソリューションに関する様々なノウハウや技術力になります。技術の進化が続きますので、先進技術をいちはやく吸収し、様々なソリューションに生かしていきたいと考えています。また、製品の拡充に関しては過去2年間で3社の開発ベンダー、13製品以上をラインナップに加えました。主要取引先であるAnsysがM&Aでグループ化した会社の製品の取り扱いを開始するケースもあります。また、DX事業を強化したいと考えていますので、IoTやクラウド関連の製品ラインナップを積極的に拡充していこうと思っています。

Q. アジア市場での売上高を2020年12月期の25億円から3年後に40億円に引き上げていくことを目標に掲げられていますが、営業戦略についてはどのようにお考えですか?

A. アジア市場ではまず、中国・台湾を中心に伸ばしていこうと考えています。取扱う製品はANSYSやSynopsysなど世界トップベンダーの製品なので、製品力は何ら問題ありません。現地にも当然、競合する販売代理店はあるわけですが、当社が国内で培ってきたソリューション力を加えることで、差別化することが十分可能と考えています。実際、中国市場においては子会社のエンジニア育成も強化し、ソリューション力を高めたことで売上も伸びています。中国は2000年以降、家電製品やパソコン、スマートフォンなどで世界上位に入る企業を多く輩出してきましたが、今は自動車、なかでも電気自動車の開発を多くの企業が活発に行っています。CAEソフトウェアの市場規模は日本の1.5倍あると言われていますので、今後の成長余地は大きいと考えています。

Q. 海外開発子会社3社の製品の特長や今後の展開を教えていただけますか?

A. Maplesoftの数式解析ソフトウェアは世界の理工系大学のほぼすべてと言っても良いほど導入されています。数式演算に優れたアルゴリズムを持っているのが強みです。教育機関にはほぼ導入されていますが、オンライン化によりユーザーの幅を広げること、エンタープライズ分野に展開することで拡販を図りたいと思っています。Sigmetrixの公差解析ソフトウェアは、機器を設計する際に「たわみ」や「ひずみ」などが生じることを前提に設計するのですが、これを一定条件に基づいて算出するツールとなります。日本では、職人の世界としてアナログで処理しがちですが、欧米では品質マニュアルとして記載が義務付けられており、公差解析ソフトウェアを使って設計するのが一般的になっています。Sigmetrixの製品については大手CADベンダーにOEMとして採用されたこともあり、今後OEM戦略によって売上が拡大していくものと期待しています。また、NoesisはCAEの最適化支援ツールの開発ベンダーですが、今後はCAE領域においてもクラウド化が予想され、クラウド型の最適化支援ツールの拡販を進めていくことになります。

Q. DX事業を強化するということですが、エンジニアリング分野におけるDXとはどのようなものを指すのでしょうか?

A. ものづくりの開発現場において、従来はCAEシミュレーション技術を活用して開発の効率化を支援してきたわけですが、こうした既存のシミュレーション技術に、IoTやAI、AR/VRといった先進技術を組み合わせることで、さらに開発効率を向上させるソリューションをDX事業と呼んでいます。現実世界と仮想モデルをリアルタイムでモニタリングするデジタルツインによるソリューションは、航空機の部品開発などにも活用されています。また、AIサロゲートモデルを活用することで、従来よりもシミュレーションの検証時間が大幅に短縮されるようになるなどのメリットがあります。いずれも、今後の成長が期待できるソリューションとして注力していきます。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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