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サーキュ Research Memo(5):2021年7月期は売上高・各利益ともに予想を上回っての着地

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年7月期の業績概要
サーキュレーション<7379>の2021年7月期決算は、売上高は5,506百万円(前期比37.8%増)、営業利益は484百万円(前期は135百万円の損失)、経常利益は454百万円(同139百万円の損失)、当期純利益は294百万円(同109百万円の損失)だった。各利益は前期の先行投資の影響を吸収し、大幅な成長となっている。また、新規上場に伴って2021年7月27日に開示した業績予想に対する達成率は、売上高101.0%、営業利益104.1%、経常利益103.7%、当期純利益101.4%と、売上高・各利益ともに予想を上回っての着地だった。

2020年4月に発出された1回目の緊急事態宣言により一時的休止となっていたプロジェクトも順次再開し、2020年9月に月次稼働プロジェクト数が800件と新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)前の799件を超え、過去最高水準まで到達した。その後再び緊急事態宣言が発出されたものの、1度目の緊急事態宣言を経て同社登録のプロ人材による法人顧客へのWebミーティングなどを用いたリモート支援が定着。これにより事業への影響は軽微だった。さらに、社内の生産性向上施策も奏功し、月次稼働プロジェクト件数は、2021年1月に950件、4月に1,020件、7月には1,092件と過去最高水準を更新した。

2. サービス別売上高
サービス別では、プロシェアリングコンサルティングサービスの売上高は3,241百万円(前期比33.5%増)、FLEXYサービスは2,046百万円(同56.1%増)、その他は218百万円(同14.7%減)だった。プロシェアリングコンサルティングサービス、FLEXYサービスいずれも高い成長を実現。さらに、新領域の事業承継サービスにおいてM&A案件が成約したことは、今後の業績を考えるうえで好材料と言えるだろう。

3. 重要業績評価指標(KPI)推移
2021年7月期時点での累積稼働プロジェクト数は8,631件、累積取引企業数は3,052社、累積登録プロ人材数は17,814名と、創業来、稼働プロジェクト及びプロ人材データベースともに順調に成長している。稼働プロジェクト数を増大させ、同時に月次プロジェクト継続稼働率の良化と取引企業当たり年間平均稼働プロジェクト数の増大を図り、取引企業数が増大していくという一連のプロセスを、同社は「リカーリングプロセス」と規定している。このリカーリング型ビジネスを進化させ、コロナ禍でも利益が安定して創出できる体制を構築しており、今後も順調に推移していくと弊社では期待している。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)




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