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ジェイ・エス・ビー Research Memo(6):コロナ禍の状況を注視しつつ、アフターコロナを見据えた変革に注力

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

ジェイ・エス・ビー<3480>の2022年10月期の連結業績見通しは、売上高57,290百万円(前期比8.5%増)、営業利益5,881百万円(同10.2%増)、経常利益5,741百万円(同10.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,817百万円(同17.4%増)と、増収増益を予想する。2ケタの増益を継続する予想であるが、期初の業績予想は保守的であり、期末には予想をクリアして着地する公算が大きいと弊社では見る。また、主力の不動産賃貸管理事業において、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期(2月〜4月)に新規契約件数が増加することから、営業利益は第2四半期に偏在する傾向があることに留意が必要である。

コロナ禍に対しては、未だに明確な打開策はなく、2021年秋以降は世界的に感染拡大傾向にある。わが国でも経済活動のさらなる失速や人流における行動制限の可能性が考えられる。こうした環境下、同社グループでは、2022年10月期業績予想に際しては、コロナ禍の状況を注視しつつ、対面と非対面の双方を活用した営業戦略を推進する。主力の不動産賃貸管理事業においては、同社グループの独自ノウハウを投入した高付加価値の自社物件開発をはじめ、市場競争力の高い新規物件開発へ注力していく。また、コロナ禍におけるリスク認識、市場環境の変化、コロナ収束後を見据えた事業運営体制の変革を想定している。

セグメント別では、不動産賃貸管理事業は、物件管理戸数約4,400戸増、高い入居率の維持、対面・非対面双方活用の営業などを想定し、売上高53,773百万円(前期比8.6%増)、営業利益7,162百万円(同7.8%増)を見込む。高齢者住宅事業は、1拠点増加(「グランメゾン迎賓館 豊中刀根山」)に伴う影響を織り込み、売上高2,852百万円(前期比1.8%増)、営業利益371百万円(同5.0%増)を見込んでいる。その他の事業は、新規事業への成長投資などを考慮して、売上高664百万円(同42.5%増)、営業損失94百万円(前期は172百万円の損失)を見込む。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



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