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エイシアンスタ Research Memo(4):自己資本比率と有利子負債比率が改善し財務基盤の安定感が増す

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ASIAN STAR<8946>の2021年12月期末の資産合計は、前期比556百万円減の3,062百万円となった。これは主に現金及び預金の減少527百万円、販売用不動産の増加354百万円、仕掛販売用不動産の減少89百万円、投資不動産の減少631百万円によるものである。負債合計については、前期から573百万円減少し、1,430百万円となった。有利子負債の減少449百万円、預り金の減少37百万円、未払金の減少31百万円が要因だった。純資産合計は、前期末から17百万円増加し、1,631百万円となった。親会社株主に帰属する当期純損失21百万円の計上のほか、為替換算調整勘定が46百万円増加したことが影響した。

現金及び現金同等物は、前期比527百万円減の430百万円となった。営業活動による収入が121百万円、投資活動による支出が226百万円、財務活動による支出が449百万円となり、また現金及び現金同等物に係る換算差額が27百万円発生したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の44.6%から53.3%へと大幅に上昇した。また、有利子負債の減少によりD/Eレシオが同0.59倍から0.31倍へと低下するなど、財務基盤は改善傾向となっている。

キャッシュ・フローについて見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の減少342百万円、未払金の減少42百万円、預り金の減少39百万円などを受け、121百万円の収入(前年同期は183百万円の収入)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、226百万円の支出(同120百万円の収入)となった。主に連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得に対する前期未払分の支払による支出164百万円、投資有価証券の取得による支出69百万円によるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の返済による支出449百万円(純額)が主となり、449百万円の支出(前期は118百万円の支出)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 大川勇一郎)




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