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紀文食品 Research Memo(2):健康食として需要が拡大する水産練り製品のトップメーカー

注目トピックス 日本株
*14:32JST 紀文食品 Research Memo(2):健康食として需要が拡大する水産練り製品のトップメーカー
■会社概要

1. 会社概要
紀文食品<2933>は、蒲鉾や竹輪、さつま揚、はんぺん、カニカマ(カニ風味蒲鉾)など、健康志向の食品として国内外で需要が拡大する水産練り製品のトップメーカーである。国内食品事業では、主に水産練り製品をスーパーマーケットやコンビニエンスストアに販売しており、簡便・即食ニーズに対応した中華惣菜や健康志向の「糖質0g麺」などの麺状製品を提供している。海外食品事業では、主にタイで製造した水産練り製品をアジアや欧米で販売している。食品関連事業ではチルド物流サービスを中心に展開しており、競合企業を含め外部売上が4分の3程度を占める。同社は、魚肉・大豆・鶏卵・鶏肉畜肉の4つのタンパク特性の研究を基盤とする商品開発力や、小売との信頼関係に基づく販売力などに強みを持つ。

同社の前身は、1938年に保芦邦人(ほあしくにひと)氏が個人創業した「山形屋米店」である。その後、築地場外に「紀国屋果物店」(後に「紀文」に改名)を開店し、1941年に海産物卸売業に進出した。1947年に再建支援のため山久蒲鉾(株)(後の釜文蒲鉾(株))に出資し、また1948年には水産物類の製造・加工及び販売を目的に(株)紀文商店を設立し、水産練り製品の製造を開始した。1957年には製販一体で事業を展開するため(株)紀文を設立、その後は商品バリエーションを拡充する一方、製造拠点や営業拠点の全国展開を進めた。海外事業の拡大にも注力しており、1978年に米国、1982年にアジア(香港)、2018年には欧州(オランダ)に進出し、1993年にはタイに海外市場向け製品の生産拠点を設けている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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