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東邦ガス Research Memo(3):中期経営計画説明会文字起こし(3)

注目トピックス 日本株
*16:33JST 東邦ガス Research Memo(3):中期経営計画説明会文字起こし(3)
東邦ガス<9533>

ここからが、今回の中期経営計画の内容となります。

まずは「取り巻く経営環境と中期経営計画の方針」です。

下段に記載した、数年前からの潮流や足元で生じている経営環境の変化を踏まえつつ、真ん中の図に示しましたように、事業・財務・人材の各戦略を統合的に推進し、右の 5つの「対処すべき課題」に重点的に取り組み、「持続的な企業価値向上」とグループビジョンで示した「目指す姿の実現」に向け、「事業構造の変革」を加速していきます。

「利益と収益性」の向上について、ご説明いたします。

グループビジョン実現に向けた利益と収益性を向上させていく過程として、2027年度に、連結経常利益300億円を目標として掲げます。

グラフの左側が足元の実力(250億円)ですが、ここから、物価上昇や利払い負担等の利益を押し下げる要因はあるものの、コア事業の効率化や収益力の強化、また、戦略事業の利益伸長により3年で50億円上積みする計画です。

また、収益性の指標であるROEは、政策保有株式の売却益を含めた利益水準と、次のページでご説明します自己資本の水準から、2027年度末の値は株主資本コストを上回る「6%+α」となる見通しですが、今回の中計以降も持続的な利益の伸長により、さらなる向上を目指します。

つづいては、「株主還元および資本政策」についてです。

この期間の配当政策として「利益成長とともに累進的な増配」を行うことを目指します。

また、自己資本の最適化については、2024年4月に公表した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」では、「自己資本の目安とする水準について、3,500億円〜4,000億円程度」と整理しましたが、2027年度末までに4,000億円を目安とした最適化を図り、また、政策保有株式の売却については、同様に、2023年度末の残高に対して1/3程度の売却を進めてまいります。

ここからは財務戦略に関する内容になります。

右側のキャッシュアウトについては、コア事業へ1,100億円、戦略事業へ1,300億円程度を投資する計画です。

このうち、戦略事業では、今後の成長の原動力として期待している電気事業や、海外事業への投資を加速します。

また、株主還元については、先ほど触れた資本政策のもと、1,000億円程度を計画しており、着実に実行してまいります。

一方、左側のキャッシュインにつきましては、営業キャッシュフローに加え、政策保有株式などの売却によってキャッシュを創出しますが、成長投資の加速および適切な資本構成の実現に向けて必要となる資金は、財務面の健全性を担保できる範囲内で借入れを活用してまいります。

【東邦ガス】中期経営計画説明会文字起こし(4)に続く



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