三機工業 Research Memo(6):2026年3月期の営業利益の予想を275億円へ上方修正
[25/12/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*11:06JST 三機工業 Research Memo(6):2026年3月期の営業利益の予想を275億円へ上方修正
■今後の見通し
● 2026年3月期の業績見通し
(1) 損益予想
三機工業<1961>の2026年3月期の業績は、売上高が250,000百万円(前期比1.2%減)、営業利益が27,500百万円(同25.6%増)、経常利益が28,000百万円(同21.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が21,900百万円(同27.3%増)と見込んでおり、売上高は期初予想を据え置いたが、各利益は期初予想から上方修正した(営業利益と経常利益が期初予想比3,000百万円増、親会社株主に帰属する当期純利益が同2,400百万円増)。
受注高については270,000百万円(前期比1.9%増)を予想しており、次期繰越高は230,731百万円(前期末比9.5%増)の見込みである。受注高は、期初には前期比で減少するとの予想であったが、事業環境が堅調であることから上方修正した。
売上総利益率は、上半期の実績及び手持工事の採算性から22.2%(前期比3.4ポイント上昇)を見込んでおり、前期比でさらに改善する予想だ。一方、販管費は、人員増や働き方改革などによる人件費増に加えて創業100周年関連費用が発生することから同9.4%増を見込んでいる。この結果、減収予想ではあるが営業利益は前期比で25.6%増加する見込みだ。同社によれば、「2026年3月期中間期末の個別繰越工事高2,325億円のうち、約1,056億円は期中に完成予定」とのことから、この業績予想が達成される可能性は高い。今後の期中受注・完成の金額や様々な工事の進捗状況によってはさらなる上方修正の可能性があると弊社では見ている。
(2) セグメント別見通し
建築設備事業の売上高は207,000百万円(前期比0.9%減)と見込んでいる。サブセグメント別では、ビル空調衛生は手持ち工事がほぼ満杯であることから前期比1.1%減の73,000百万円、産業空調も同様の傾向から同4.7%減の87,000百万円を見込む。電気はEV電池関連をはじめ、大型工事の受注残が豊富であることから同8.0%増の33,000百万円、ファシリティシステムも堅調に推移する見込みで同4.6%増の14,000百万円を予想している。
プラント設備事業の売上高は41,000百万円(前期比2.9%減)と見込んでいる。セグメント別では、機械システムは手持ち工事が進捗するものの、一部案件が予定より遅れていることなどから前期比0.6%増の11,000百万円を見込む。環境システムは前期の反動もあり同4.2%減の30,000百万円を予想しているが、30,000百万円台は維持する見込みだ。不動産事業及びその他の売上高は、それぞれ2,500百万円(同3.5%減)、700百万円(同5.3%減)を見込んでいる。
受注高は、依然として業界環境が堅調であることから270,000百万円(前期比1.9%増)と見込んでいる。主力の建築設備事業は、232,000百万円(同6.1%増)を見込む。サブセグメント別では、ビル空調衛生が下期に大型再開発案件の受注を見込んでおり、前期比65.3%増の115,000百万円、産業空調は過去2年間に大型案件が高水準であったこともあり、同20.3%減の75,000百万円を予想している。電気も同様の傾向で、同35.7%減の26,000百万円を見込んでいる。ファシリティシステムは同10.8%増の16,000百万円と堅調に推移する予想だ。
プラント設備事業は36,000百万円(前期比18.8%減)を見込んでいる。サブセグメント別では、機械システムがマテハン関連を中心に回復が遅れていることなどから前期並みの11,000百万円(同0.6%増)を見込む。環境システムは、前期に大型案件を獲得した反動に加えて、施工能力を考慮し受注をやや抑制しつつあるため同25.1%減の25,000百万円を見込んでいるが、過去と比べると悪い水準ではない。不動産事業及びその他の受注高は、それぞれ2,500百万円(同3.5%減)、700百万円(同4.1%減)を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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■今後の見通し
● 2026年3月期の業績見通し
(1) 損益予想
三機工業<1961>の2026年3月期の業績は、売上高が250,000百万円(前期比1.2%減)、営業利益が27,500百万円(同25.6%増)、経常利益が28,000百万円(同21.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が21,900百万円(同27.3%増)と見込んでおり、売上高は期初予想を据え置いたが、各利益は期初予想から上方修正した(営業利益と経常利益が期初予想比3,000百万円増、親会社株主に帰属する当期純利益が同2,400百万円増)。
受注高については270,000百万円(前期比1.9%増)を予想しており、次期繰越高は230,731百万円(前期末比9.5%増)の見込みである。受注高は、期初には前期比で減少するとの予想であったが、事業環境が堅調であることから上方修正した。
売上総利益率は、上半期の実績及び手持工事の採算性から22.2%(前期比3.4ポイント上昇)を見込んでおり、前期比でさらに改善する予想だ。一方、販管費は、人員増や働き方改革などによる人件費増に加えて創業100周年関連費用が発生することから同9.4%増を見込んでいる。この結果、減収予想ではあるが営業利益は前期比で25.6%増加する見込みだ。同社によれば、「2026年3月期中間期末の個別繰越工事高2,325億円のうち、約1,056億円は期中に完成予定」とのことから、この業績予想が達成される可能性は高い。今後の期中受注・完成の金額や様々な工事の進捗状況によってはさらなる上方修正の可能性があると弊社では見ている。
(2) セグメント別見通し
建築設備事業の売上高は207,000百万円(前期比0.9%減)と見込んでいる。サブセグメント別では、ビル空調衛生は手持ち工事がほぼ満杯であることから前期比1.1%減の73,000百万円、産業空調も同様の傾向から同4.7%減の87,000百万円を見込む。電気はEV電池関連をはじめ、大型工事の受注残が豊富であることから同8.0%増の33,000百万円、ファシリティシステムも堅調に推移する見込みで同4.6%増の14,000百万円を予想している。
プラント設備事業の売上高は41,000百万円(前期比2.9%減)と見込んでいる。セグメント別では、機械システムは手持ち工事が進捗するものの、一部案件が予定より遅れていることなどから前期比0.6%増の11,000百万円を見込む。環境システムは前期の反動もあり同4.2%減の30,000百万円を予想しているが、30,000百万円台は維持する見込みだ。不動産事業及びその他の売上高は、それぞれ2,500百万円(同3.5%減)、700百万円(同5.3%減)を見込んでいる。
受注高は、依然として業界環境が堅調であることから270,000百万円(前期比1.9%増)と見込んでいる。主力の建築設備事業は、232,000百万円(同6.1%増)を見込む。サブセグメント別では、ビル空調衛生が下期に大型再開発案件の受注を見込んでおり、前期比65.3%増の115,000百万円、産業空調は過去2年間に大型案件が高水準であったこともあり、同20.3%減の75,000百万円を予想している。電気も同様の傾向で、同35.7%減の26,000百万円を見込んでいる。ファシリティシステムは同10.8%増の16,000百万円と堅調に推移する予想だ。
プラント設備事業は36,000百万円(前期比18.8%減)を見込んでいる。サブセグメント別では、機械システムがマテハン関連を中心に回復が遅れていることなどから前期並みの11,000百万円(同0.6%増)を見込む。環境システムは、前期に大型案件を獲得した反動に加えて、施工能力を考慮し受注をやや抑制しつつあるため同25.1%減の25,000百万円を見込んでいるが、過去と比べると悪い水準ではない。不動産事業及びその他の受注高は、それぞれ2,500百万円(同3.5%減)、700百万円(同4.1%減)を予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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