Sシャワー Research Memo(3):コンテンツとソリューションの提供を通して多角的に事業展開(1)
[25/12/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*15:03JST Sシャワー Research Memo(3):コンテンツとソリューションの提供を通して多角的に事業展開(1)
■スペースシャワーSKIYAKIホールディングス<4838>の事業概要
1. 事業概要
同社はセグメント区分を、主に「自社で企画プロデュースするオリジナルコンテンツをユーザーに提供」する事業のコンテンツセグメント(ライブ・コンテンツ事業、メディア事業、エンタテインメントカフェ事業)、及び主に「クライアントの課題解決のためにサービス提供」を行う事業のソリューションセグメント(プラットフォーム事業、ディストリビューション事業、クリエイティブソリューション事業)としている。
イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント、有料放送、オンデマンド、エンタテインメントカフェ、ファンクラブ・プラットフォーム、EC・MD、アライアンス、ディストリビューション、映像制作など、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開し、アーティストやクリエイターのステージに応じて持続的な創作活動を支援していることが同社の特徴・強みである。
(1) コンテンツセグメント
コンテンツセグメントは、スペースシャワーネットワークがライブ・コンテンツ事業(イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント)及びメディア事業(有料放送、オンデマンド)を、インフィニアがエンタテインメントカフェ事業(カフェ店舗運営、「あっとほぉーむ」ブランド活用したその他事業)を展開している。
ライブ・コンテンツ事業の内訳として、イベントは自社ブランドの大型イベントであるロックフェス「SWEET LOVE SHOWER」やヒップホップフェス「POP YOURS」などのイベントを主催し、チケット収入、物販収入、協賛収入、飲食収入などを得る。ライブハウスは東京・渋谷スペイン坂のライブハウス「WWW」「WWWX」の運営を行い、レンタル料やチケット収入などを得る。また、これらのイベントやライブハウス公演の模様を、自社の放送チャンネルや配信サービス、公式SNSなどと連動させることで、ライブ会場とオンラインを横断した多面的な音楽発信を行っている。アーティストマネジメントは同社所属アーティストを中心に360度マネジメント業務を行い、原盤・出版・ライブ・MD収入などを得る。レーベル・エージェントは音楽制作、音楽出版管理、エージェント業務などを行い、原盤・著作権収入やエージェント手数料などを得る。アーティストのマネジメント、音楽レーベル機能をはじめ、著作権管理にいたるまで音楽ソフトに関わる事業を一元的に運営し、アーティストの活動を全方位でサポートする。
メディア事業の内訳として、有料放送は日本最大(視聴可能世帯数約700万人)の音楽専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」の編成・制作などを行い、単価×視聴可能世帯数の収入(同社は番組供給事業者のため、チャンネル全体の編集権や価格決定などの権利を有している放送事業者経由)を得る。オンデマンドは「スペシャオンデマンド」を運営し、単価×有料会員数の収入を得る。
エンタテインメントカフェ事業は「あっとほぉーむカフェ」運営を、2026年3月期中間期末時点で東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須に合計13店舗展開している。「ご主人様とメイド」という独特な世界観に基づいた接客を楽しむことができるカフェスタイルのテーマパークである。単価×来店客数の収益モデルで年間来店客数は76.9万人(2025年3月期実績)に達している。また「あっとほぉーむ」ブランドを活用したその他事業(グッズ販売やイベントなど)も行っている。
(2) ソリューションセグメント
ソリューションセグメントは、SKIYAKIがプラットフォーム事業(ファンクラブ、EC・MD)を、SPACE SHOWER FUGAがディストリビューション事業(ディストリビューション、デジタルマーケティング)を、スペースシャワーエンタテインメントプロデューシングがクリエイティブソリューション事業(映像制作、アライアンス)を展開している。なお2025年4月1日付でSKIYAKIがコネクトプラスを吸収合併してファンクラブ運営事業を集約した。
プラットフォーム事業の内訳として、ファンクラブはオールインワン型ファンプラットフォーム「Bitfan」及びエンタープライズ向けカスタム型ファンプラットフォーム「Bitfan Pro」の開発・運営を行っている。「Bitfan」はアーティストがオフィシャルサイト、ファンクラブ・ファンサイト、グッズ販売、ライブ配信、電子チケット販売など、クリエイター活動に必要なサービスをオールインワンかつ低コストで利用できるプラットフォームサービスである。翻訳機能を実装し、海外通貨にも対応しているため、国内外問わずクリエイター活動を支援できる。「Bitfan Pro」は大型アーティスト向けにデザインのカスタマイズが可能なプラットフォームサービスである。収益は「単価×有料会員数×手数料率」である。ファンプラットフォームの有料会員数は145.3万人(2025年9月末時点)で、FCサービス数は(同)1,549となっている。EC・MDは、アーティストグッズの企画・開発から製造、倉庫管理、納品・発送、ECサイト運営等のサービスを展開し、単価×販売数の収益モデルとなる。また国内最大級(月間約900万PV)の音楽ライブ情報サービス「LiveFans」も運営している。
ディストリビューション事業は、CD/DVDなどのパッケージ商品の製造・流通に加え、デジタル領域ではSPACE SHOWER FUGA(デジタルディストリビューションを世界展開するFUGA(INDEPENDENT IP B.V.が運営)との合弁会社として2021年2月設立)が、音楽配信による楽曲流通やデジタルマーケティングを担い、配信手数料を得ている。スペースシャワーネットワークが日本市場で長年培ってきたノウハウと強固なアーティスト/レーベルとのネットワーク、並びにFUGAの最先端ディストリビューションシステムとグローバルネットワークを結合することで、パートナーの音楽を世界のリスナーへ最適な形で届けるための高度なツール及びサービスを提供している。
クリエイティブソリューション事業の内訳として、映像制作は音楽ライブ映像収録やMVなどの映像制作によって制作収入を、アライアンスは協賛広告獲得や受託イベント制作によって広告収入やイベント制作収入を得る。スペースシャワーエンタテインメントプロデューシング(2025年4月1日付でセップがスペースシャワーネットワークのアライアンス事業を承継して商号変更)は、クリエイティブに特化した業界No.1の音楽映像制作会社である。高いクリエイティビティとクリエイターとの信頼関係を基に、CM・VP・Web・XRなど年間400作品以上の幅広いコンテンツの企画制作を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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■スペースシャワーSKIYAKIホールディングス<4838>の事業概要
1. 事業概要
同社はセグメント区分を、主に「自社で企画プロデュースするオリジナルコンテンツをユーザーに提供」する事業のコンテンツセグメント(ライブ・コンテンツ事業、メディア事業、エンタテインメントカフェ事業)、及び主に「クライアントの課題解決のためにサービス提供」を行う事業のソリューションセグメント(プラットフォーム事業、ディストリビューション事業、クリエイティブソリューション事業)としている。
イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント、有料放送、オンデマンド、エンタテインメントカフェ、ファンクラブ・プラットフォーム、EC・MD、アライアンス、ディストリビューション、映像制作など、あらゆる音楽エンタテインメント関連事業を展開し、アーティストやクリエイターのステージに応じて持続的な創作活動を支援していることが同社の特徴・強みである。
(1) コンテンツセグメント
コンテンツセグメントは、スペースシャワーネットワークがライブ・コンテンツ事業(イベント、ライブハウス、アーティストマネジメント、レーベル・エージェント)及びメディア事業(有料放送、オンデマンド)を、インフィニアがエンタテインメントカフェ事業(カフェ店舗運営、「あっとほぉーむ」ブランド活用したその他事業)を展開している。
ライブ・コンテンツ事業の内訳として、イベントは自社ブランドの大型イベントであるロックフェス「SWEET LOVE SHOWER」やヒップホップフェス「POP YOURS」などのイベントを主催し、チケット収入、物販収入、協賛収入、飲食収入などを得る。ライブハウスは東京・渋谷スペイン坂のライブハウス「WWW」「WWWX」の運営を行い、レンタル料やチケット収入などを得る。また、これらのイベントやライブハウス公演の模様を、自社の放送チャンネルや配信サービス、公式SNSなどと連動させることで、ライブ会場とオンラインを横断した多面的な音楽発信を行っている。アーティストマネジメントは同社所属アーティストを中心に360度マネジメント業務を行い、原盤・出版・ライブ・MD収入などを得る。レーベル・エージェントは音楽制作、音楽出版管理、エージェント業務などを行い、原盤・著作権収入やエージェント手数料などを得る。アーティストのマネジメント、音楽レーベル機能をはじめ、著作権管理にいたるまで音楽ソフトに関わる事業を一元的に運営し、アーティストの活動を全方位でサポートする。
メディア事業の内訳として、有料放送は日本最大(視聴可能世帯数約700万人)の音楽専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」の編成・制作などを行い、単価×視聴可能世帯数の収入(同社は番組供給事業者のため、チャンネル全体の編集権や価格決定などの権利を有している放送事業者経由)を得る。オンデマンドは「スペシャオンデマンド」を運営し、単価×有料会員数の収入を得る。
エンタテインメントカフェ事業は「あっとほぉーむカフェ」運営を、2026年3月期中間期末時点で東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須に合計13店舗展開している。「ご主人様とメイド」という独特な世界観に基づいた接客を楽しむことができるカフェスタイルのテーマパークである。単価×来店客数の収益モデルで年間来店客数は76.9万人(2025年3月期実績)に達している。また「あっとほぉーむ」ブランドを活用したその他事業(グッズ販売やイベントなど)も行っている。
(2) ソリューションセグメント
ソリューションセグメントは、SKIYAKIがプラットフォーム事業(ファンクラブ、EC・MD)を、SPACE SHOWER FUGAがディストリビューション事業(ディストリビューション、デジタルマーケティング)を、スペースシャワーエンタテインメントプロデューシングがクリエイティブソリューション事業(映像制作、アライアンス)を展開している。なお2025年4月1日付でSKIYAKIがコネクトプラスを吸収合併してファンクラブ運営事業を集約した。
プラットフォーム事業の内訳として、ファンクラブはオールインワン型ファンプラットフォーム「Bitfan」及びエンタープライズ向けカスタム型ファンプラットフォーム「Bitfan Pro」の開発・運営を行っている。「Bitfan」はアーティストがオフィシャルサイト、ファンクラブ・ファンサイト、グッズ販売、ライブ配信、電子チケット販売など、クリエイター活動に必要なサービスをオールインワンかつ低コストで利用できるプラットフォームサービスである。翻訳機能を実装し、海外通貨にも対応しているため、国内外問わずクリエイター活動を支援できる。「Bitfan Pro」は大型アーティスト向けにデザインのカスタマイズが可能なプラットフォームサービスである。収益は「単価×有料会員数×手数料率」である。ファンプラットフォームの有料会員数は145.3万人(2025年9月末時点)で、FCサービス数は(同)1,549となっている。EC・MDは、アーティストグッズの企画・開発から製造、倉庫管理、納品・発送、ECサイト運営等のサービスを展開し、単価×販売数の収益モデルとなる。また国内最大級(月間約900万PV)の音楽ライブ情報サービス「LiveFans」も運営している。
ディストリビューション事業は、CD/DVDなどのパッケージ商品の製造・流通に加え、デジタル領域ではSPACE SHOWER FUGA(デジタルディストリビューションを世界展開するFUGA(INDEPENDENT IP B.V.が運営)との合弁会社として2021年2月設立)が、音楽配信による楽曲流通やデジタルマーケティングを担い、配信手数料を得ている。スペースシャワーネットワークが日本市場で長年培ってきたノウハウと強固なアーティスト/レーベルとのネットワーク、並びにFUGAの最先端ディストリビューションシステムとグローバルネットワークを結合することで、パートナーの音楽を世界のリスナーへ最適な形で届けるための高度なツール及びサービスを提供している。
クリエイティブソリューション事業の内訳として、映像制作は音楽ライブ映像収録やMVなどの映像制作によって制作収入を、アライアンスは協賛広告獲得や受託イベント制作によって広告収入やイベント制作収入を得る。スペースシャワーエンタテインメントプロデューシング(2025年4月1日付でセップがスペースシャワーネットワークのアライアンス事業を承継して商号変更)は、クリエイティブに特化した業界No.1の音楽映像制作会社である。高いクリエイティビティとクリエイターとの信頼関係を基に、CM・VP・Web・XRなど年間400作品以上の幅広いコンテンツの企画制作を行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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