10日の香港市場概況:大幅続落、中国の弱い経済指標を嫌気して約1カ月ぶりの安値水準
[14/03/10]
提供元:株式会社フィスコ
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10日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅続落となり、前営業日比395.56ポイント安(-1.75%)の22264.93で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同172.64ポイント安(-1.78%)の9536.85、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同93.69ポイント安(-2.22%)の4122.28だった。
2月輸出が予想外の減少となるなど、週末に発表された中国の経済指標が弱い内容となったことで、景気の先行き懸念が強まった。また、7日発表の米雇用統計を受け、米国が量的緩和の縮小を継続するとの見方が浮上。ウクライナ情勢への警戒感やマレーシア航空機の消息不明事件も投資家心理を慎重に傾かせた。後場には上海総合指数が一時3%を超える大幅安となったことで市場のセンチメントが一段と悪化し、ハンセン指数も下げ幅を拡大。終値で2月13日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安。なかでも、本日付で構成銘柄に新規採用された中国蒙牛乳業(02319/HK)が2.57%下落した。足元の株価上昇を受け、持ち高調整の動きが進んだ。また、中国移動(00941/HK)が3.20%安、中国聯通(00762/HK)が3.67%安と大幅に下落。中国当局が第4世代(4G)携帯電話料金の引き下げを呼び掛けたと報じられている。
その他の個別銘柄では、中国人民保険集団(01339/HK)など保険株が安い。マレーシア航空370便が8日に消息を絶った事件で、多額の保険金の支払いが発生する可能性が指摘されている。同便を共同運航(コードシェア)していた中国南方航空(01055/HK)は3.85%下落。中国国際航空(00753/HK)や中国東方航空(00670/HK)も値を崩した。
半面、広州汽車集団(02238/HK)が0.28%上昇。UBSでは、日系合弁車の販売回復を理由に、投資判断を「バイ」に引き上げている。また、華南城(01668/HK)が8.74%高と好調。新規の手掛かり材料は見られないが、テンセント(00700/HK)が出資していることから、同社の関連銘柄として成長期待などからの思惑買いが入った。
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