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25日の香港市場概況:反落で1カ月ぶり安値、持ち高調整の売りや銀行の財務懸念で

注目トピックス 外国株

25日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反落となり、前日比339.27ポイント安(-1.50%)の22223.53で前場の取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同141.93ポイント安(-1.43%)の9798.70、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同36.07ポイント安(-0.87%)の4128.84だった。

ハンセン指数は終日軟調に推移し、3月31日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。前日の米国市場が横ばいとなるなど手掛かり材料に乏しい中、持ち高調整の売りが先行。また、前日大引け後に発表された中国銀行(03988/HK)の決算で引当金が大幅に増加したことから、銀行の財務懸念も一部で強まった。朝方には下げ渋る動きも見られたが、前場中ごろには一段安に。指数ウエート最大のHSBC(00005/HK)が投資判断の引き下げで売られ、相場の重しとなった。

ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安で、値上がりは華潤電力控股(00836/HK)と中信泰富(00267/HK)のみ。なかでもHSBCが1.44%下げ、指数の下げを主導した。モルガン・スタンレー(MS)が割高感などを理由に、投資判断を「アンダーウエート」へ2段階引き下げたことが売り手掛かりとなった。

中国銀行は1.46%下落した。1-3月期の純利益は市場予想を上回ったものの、不良債権残高が1割近く増加し、不良債権比率も上昇。同行では貸倒引当金を大幅に積み増しており、その伸びは前年同期比83%に達している。

一方、ハンセン銘柄以外では、比亜迪(01211/HK)が1.58%値を落とした。同社は前日大引け後、1-3月期決算が前年同期比89%の大幅減益となり、6月中間期でも減益となる見通しを表明。中間期の減益幅は14-18%程度の見込みで、業績の底打ち感から前場は買われたが、後場には全体相場に連れる形で売りに押された。



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