9日の香港市場概況:大幅反落、本土株安を受けて後場一段安
[14/07/09]
提供元:株式会社フィスコ
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9日の香港市場では主要指数のハンセン指数が大幅反落となり、前日比365.31ポイント安(-1.55%)の23176.07で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同163.98ポイント安(-1.56%)の10341.00、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同52.69ポイント安(-1.18%)の4426.84だった。
ハンセン指数は先月25日以来、2週間ぶりの安値で終了。前日の米国市場でモメンタム株が売られた流れを受け、テンセント(00700/HK)やカジノ株が売られて相場の下げを主導した。また、寄り付きと同じタイミングで発表された中国の物価統計が市場予想をやや下回る内容となったことで、景気の先行きに慎重な見方も一部で広がった。加えて、この日の中国本土株が後場に下げ幅を広げたことも投資家心理に影響した。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安。うちテンセントが3.27%下げ、指数を70ポイント押し下げた。同銘柄と同じく、香港のモメンタム株との位置付けであるカジノセクターにも売りが広がった。サンズ・チャイナ(01928/HK)が2.88%安、銀河娯楽(00027/HK)が2.27%安で午前の取引を終えている。
一方、中国移動(00941/HK)や中国聯通(00762/HK)など本土系通信セクターは小幅安。中国政府が国営通信キャリア3社に対し、3年内に計400億元(約6560億円)超の販売費削減を目指すよう求めたと伝わった。これによってコスト面での負担は軽減するが、第4世代(4G)携帯電話サービスの普及にマイナス影響を及ぼすとの指摘も出ている。
ハンセン銘柄以外では、銀泰商業(01833/HK)が0.98%反落。4-6月期の既存店売上高のマイナス転落が嫌気された。一方、中国南車(01766/HK)と中国北車(06199/HK)が上昇。中国政府が8日、「鉄道発展基金」の立ち上げを発表したことを受け、需要拡大への期待感が浮上。北京市が地下鉄建設を加速するとの報道も追い風となった。
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