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29日の香港市場概況:下落、デモ拡大などを嫌気

注目トピックス 外国株

29日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比449.20ポイント安(-1.90%)の23229.21ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が145.26ポイント安(-1.37%)の10439.03ポイントと揃って3日続落した。ハンセンは約2カ月半ぶりの安値を切り下げている。下げ幅は一時、500ポイントを超過した。売買代金は889億4400万香港ドルに拡大している(26日は667億9200万香港ドル)。

香港デモに起因する混乱を警戒。次期行政長官の選挙制度をめぐり、民主派候補を事実上排除する方針を示した中国政府に撤回を要求する抗議デモは、日増しに激化している。香港の民主派団体「和平占中」は29日も、香港政府庁舎に隣接する幹線道路の占拠。こうしたなか、投資家のリスク回避スタンスが強まった。

また、香港交易所(香港証券取引所:388/HK)の李小加・行政総裁が同日、大規模なデモの影響については様々な事態に対応できるとしたものの、マーケットの短期的な乱高下は避けられないとコメントしたことも逆風となっている。

幅広い銘柄が売られ、ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50銘柄のうち49銘柄が下落)。なかでも域内の不動産株が安い。新世界発展(17/HK)が4.6%、九龍倉集団(4/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって3.7%ずつ値を下げた。

香港を拠点とする銘柄群も急落。宝飾品販売の六福集団(590/HK)が4.8%安、金融業の中銀香港(2388/HK)が3.7%安、化粧品販売店をチェーン展開する莎莎国際HD(178/HK)が3.1%安、物流事業者の伽瑪物流集団(8310/HK)が9.5%安で引けた。香港の民主派団体「和平占中」による金融街の座り込みや繁華街のデモが広がるなか、今後の動向が不安視されている。

観光、消費に関するネガティブな影響が懸念されるなか、マカオのカジノ関連株もさえない。銀河娯楽集団(27/HK)が3.4%、新濠国際発展(200/HK)が3.3%、金沙中国(1928/HK)が2.2%ずつ売られた。



<KO>

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