10日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と3日続伸、本土系金融株が相場けん引
[17/05/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
10日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比126.39ポイント(0.51%)高の25015.42ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が98.43ポイント(0.97%)高の10227.42ポイントとそろって3日続伸した。ハンセン指数は約1年10カ月ぶりに節目の25000ポイント台を回復している。売買代金は936億4400万香港ドルに拡大した(9日は710億4700万香港ドル)。
中国の政策期待が追い風。中国で今年、「国有企業改革」が加速する見通し??と伝えられた。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は10日、4日ぶりにオペ取引を再開し、リバースレポを通じて1100億人民元を市中に供給した。昨夜の米株市場で、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を更新したことも好感されている。
なお、朝方公表された4月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が上振れる半面、生産者物価指数(PPI)は下振れた。ハンセン指数の構成銘柄では、本土系金融株の上げが目立つ。中国平安保険(2318/HK)が3.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%、中国銀行(3988/HK)が1.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.2%ずつ上昇した。保険株に関しては、中国10年債利回りの上昇基調もプラス材料となっている。
そのほか、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.4%高と急伸。親会社の中国聯合網絡通信集団(聯通集団)が実施を予定する「混合所有制改革」に関し、同社幹部が初めて言及したことも刺激。詳細は未定ながらも、BATと呼ばれる中国の3大インターネット企業がそろって参画する見通しだ。BATとは百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)、騰訊HD(Tencent:700/HK)を指す。騰訊株は連日で上場来高値を更新していたが、終盤に入ってマイナスに転じた。
ゼネコンセクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が1.7%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中国鉄建(1186/HK)が1.6%高と値を上げた。「一帯一路」(中国が掲げるシルクロード経済圏構想)に関する初の国際会議が今月14〜15日に開催される。商機の広がりが期待される状況だ。
半面、セメントや非鉄、鉄鋼の素材セクターはさえない。中国建材(3323/HK)が4.2%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%安、鞍鋼(347/HK)が1.6%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.4%安、江西銅業(358/HK)が0.9%安と値を下げた。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%安の3052.78ポイントで取引を終えた。インフラ関連株が中盤から急落。不動産株や自動車株、運輸関連株、消費関連株なども売られている。半面、保険株と銀行株は上昇した。
【亜州IR】
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中国の政策期待が追い風。中国で今年、「国有企業改革」が加速する見通し??と伝えられた。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は10日、4日ぶりにオペ取引を再開し、リバースレポを通じて1100億人民元を市中に供給した。昨夜の米株市場で、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を更新したことも好感されている。
なお、朝方公表された4月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が上振れる半面、生産者物価指数(PPI)は下振れた。ハンセン指数の構成銘柄では、本土系金融株の上げが目立つ。中国平安保険(2318/HK)が3.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.1%、中国銀行(3988/HK)が1.3%、中国工商銀行(1398/HK)が1.2%ずつ上昇した。保険株に関しては、中国10年債利回りの上昇基調もプラス材料となっている。
そのほか、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.4%高と急伸。親会社の中国聯合網絡通信集団(聯通集団)が実施を予定する「混合所有制改革」に関し、同社幹部が初めて言及したことも刺激。詳細は未定ながらも、BATと呼ばれる中国の3大インターネット企業がそろって参画する見通しだ。BATとは百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ)、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE)、騰訊HD(Tencent:700/HK)を指す。騰訊株は連日で上場来高値を更新していたが、終盤に入ってマイナスに転じた。
ゼネコンセクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が1.7%高、中国交通建設(1800/HK)が1.3%高、中国鉄建(1186/HK)が1.6%高と値を上げた。「一帯一路」(中国が掲げるシルクロード経済圏構想)に関する初の国際会議が今月14〜15日に開催される。商機の広がりが期待される状況だ。
半面、セメントや非鉄、鉄鋼の素材セクターはさえない。中国建材(3323/HK)が4.2%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が1.9%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%安、鞍鋼(347/HK)が1.6%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.4%安、江西銅業(358/HK)が0.9%安と値を下げた。
一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.90%安の3052.78ポイントで取引を終えた。インフラ関連株が中盤から急落。不動産株や自動車株、運輸関連株、消費関連株なども売られている。半面、保険株と銀行株は上昇した。
【亜州IR】
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