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紅白初出場のクミコさんが歌う「INORI」のメッセージ、児童書として刊行

紅白でクミコさんが歌う「INORI〜祈り〜」は、原爆症で亡くなった少女と折り鶴がモチーフ。2歳のとき「黒い雨」にうたれ、10年後に白血病に倒れた少女は、千羽おれば治る、家族と暮らせると信じ、鶴を折り続ける。広島平和記念公園に立つ「原爆の子の像」のモデル・佐々木禎子さんを描いた、親子で読める童話。
新刊のお知らせ

『INORI−いのり−』
原爆の子の像」モデル 佐々木禎子さん物語
著者名:綾野まさる
体裁:A5版・上製・184ページ
定価:1,260円(本体:1,200円)


書籍紹介:http://www.810.co.jp/book/ISBN978-4-89295-679-9.html



2010年の大晦日、紅白歌合戦初出場のクミコさんが唄う「INORI〜祈り〜」。
この歌は、2才で被爆し12才で白血病で亡くなった少女、佐々木禎子(さだこ)さんと折り鶴がモチーフ。USEN演歌リクエストチャートで、4度にわたり1位を獲得、12月8日には朝日新聞の天声人語でも取り上げられました。

この佐々木禎子さんの物語が、童話となってこのたび出版されました。
書籍のタイトルは、クミコさんの歌と同じ『INORI−いのり−』。
この物語には、生きたくても、生きられなかった、ひとりの少女の思い、少女と、少女を取り巻く人々の思いやりの心が描かれています。

病床の禎子さんは、悪化する病状、死が近づく恐怖と戦いながら、千羽おれば病気が治る、また家族と一緒に暮らせる、と信じ、薬の小さな包み紙で、一羽一羽ていねいにおり続けます。

禎子さんは、死の直前になっても、借金を抱えた両親を気づかい、高額な痛み止めの注射を使わせまいと、痛みをこらえ、父の「何か食べたいものはないか…」との問いかけにも「お茶漬けがほしい」と、お金のかからぬよう気を遣います。そして最後に「ありがとう」の言葉に感謝をこめ、禎子さんはこの世を去りました。

禎子さんの死後、同級生たちが、禎子さんや原爆の犠牲になった子供たちの像をつくるために、募金活動を始め、それが全国に広がりました。広島平和記念公園にあるあの「原爆の子の像」、大きな「折り鶴」を頭上に掲げた少女の像のモデルが禎子さんです。

この物語には「思いやりの心」があふれています。また、クミコさんとこの歌の出合いについても触れられています。

日本全土に未曾有の戦禍をもたらしたあの戦争が終わって65回目のこの冬、家族愛、友だちの絆、戦争、核の問題について、親子で語り合える本です。




著者 綾野まさるについて

本名・綾野勝治。1944年、富山県生まれ。67年、日本コロムビア入社。5年間のサラリーマン生活後、フリーのライターに。特にいのちの尊厳に焦点をあてたノンフィクション分野で執筆。94年、第2回盲導犬サーブ記念文学賞受賞。
主な作品に「マザー・テレサ」 「ダイアナ物語」 「きんさんぎんさん百年の物語」「いのちのあさがお」「いのちの作文」「帰ってきたジロー」「ほんとうのハチ公物語」「ほんとうの南極犬物語」(ハート出版)、「900回のありがとう」(ポプラ社)、「君をわすれない」(小学館)ほか多数。日本児童文学者協会会員。





本件に関するお問い合わせ

会社名 株式会社ハート出版
担 当 編集部「いのり」係
TEL 03-3590-6077(代表)
FAX 03-3980-7889(直通)
メール editor2●810.co.jp(●を@に変えて送信してください)
URL http://www.810.co.jp/
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