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過剰な下げだが利益確定の売りも出やすいところ

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反落。260.82円安の20581.15円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。21日の米国市場は、IBMの軟調な決算やユナイテッド・テクノロジーズの下方修正などが嫌気された。また、時間外ではアップルが4-6月利益は予想を上回ったものの、iPhoneの販売台数が予想を下振れたことが嫌気され急落するなか、電子部品株などへ売りが波及した。
 20600円台で始まった日経平均は、その後は同水準でのこう着が続いていた。しかし、売り一巡後の戻りの鈍さが次第に意識されるなか、前引けにかけて下げ幅を拡大している。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの下落。セクターでは、石油石炭、空運、精密が上昇。半面、鉱業、その他金融、銀行、電気機器、繊維、保険、機械、情報通信、証券、ゴム製品などの弱さが目立つ。

 アップルの時間外の急落が嫌気されたとの見方であるが、村田製<6981>が4%超、TDK<6762>が3%超、日東電<6988>が2%超の下落となるなど、やや過剰に反応している面が窺える。日経平均は直近で1000円超の上昇となり、年初来高値に接近していたこともあり、利益確定の売りも出やすいところ。押し目買い意欲は強いと考えられるが、一先ずタイミングを見極めるなかで、指値の薄いところをインデックス売りなどで値幅が出やすくなっていると考えられる。
 一方で、上方修正を発表した三井化学<4183>が買われるなど、物色意欲の強さが窺える。和装関連が動意付くなど、材料株物色も根強い。後場は訪日外国人客数の発表が控えているため、インバウンド関連への物色も注目されよう。(村瀬智一)

<AK>

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